昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
リタリンをもらう
さて、本日の午前中に行ってまいりました。隣町にあるM病院の小児精神科。
地元では「○○の精神病院」なんて陰口をたたかれたりするところなので(苦笑)、やはり、足を踏み入れるにはちょっと勇気のいる場所ではありました。
掲示板にも書きましたが、アメリカみたいに、健康な普通の人でも、心に悩みやトラブルを抱えたとき、気軽に精神科医にカウンセリングを申し込めるような、そんな雰囲気、日本でも広がっていくと良いな、と思います。
とはいえ、病院そのものは、清潔感の漂う明るい建物で、とても静かなこと以外は、普通の病院とまったく変わりありませんでした。
普通の病院なら、ひっきりなしに患者が出入りしたり、子どもがぐずる声が響いていたりするものですが、それが少なかった、ということです。
でも、病院の玄関には、子供用のかわいいスリッパがたくさん。
時間や曜日によっては、子どもの患者さんも多いのかもしれません。
そして、そこに通ってくる子どもの患者のほとんどは、昇平と同じようなADHDの子どもさんたちなのだ、と先生が教えてくれました。
朝のうちに病院に確認の電話を入れていたこともあって、あまり待たされることもなく、発達相談会の時のY先生に診ていただくことが出来ました。
検査は発達相談会の時に済んでいたので、相談会以後の昇平の変化や、最近のことで前回話し忘れたことなどを報告したあと、薬を2週間分出してもらいました。
薬のことを詳しく聞かせて下さい、と頼んだら、やはり、「リタリン」なのだと教えられました。
もっと年齢の上の子供に処方する際には、抗てんかん剤を一緒に処方することもあるのだそうですが、昇平はまだ小さいので、リタリンだけを、1日15mg処方されました。それを、朝と昼の2回に分けて服用するのです。
リタリンは脳の中枢神経を刺激する薬で、具体的には、思考・判断をつかさどる、前頭葉部分の血流量を増やすのだそうです。
その結果、判断力が増加したり、物事を論理的に整理、思考出来るようになるのだとか。
実際、服用している子どもが、「薬を飲むと頭がすっきりして、いろいろなことが分かるようになる」のだ、とインタビューに答えるのをテレビで見たことがあります。
ただし、1日80〜90mgの量で、覚醒作用が出始めます。もともとが覚醒剤なのです。
素人判断で薬を使って、量を間違えたりしたら・・・恐ろしいことになりますね・・・。(^_^;)
薬の使用に関しては、専門の先生の指導の下で、きちんと経過観察をしながら服用して下さいね〜。(汗)
>関係者の皆様
リタリンの副作用としては、「食欲減退することがある」。このため、成長が疎外される、と言われたこともあったようです。
ただ、昇平の場合は、半年から1年と期間を限定しているし、今の栄養事情なら、食欲減退もあまり心配しなくて良いだろう、というお話でした。
また、服用後、20〜30分ほど、「ぴーちくぱーちくと」(笑)にぎやかになることがあるそうですが(つまり、薬のせいで興奮状態になるのですね)、1日15mg程度の量なら、それもほとんど起こらないだろう、と言うことでした。
実際、今日は昼食のあと、さっそく飲ませてみたのですが、特にそういった変化は見られませんでした。
ただ、逆に落ち着いたという変化も、まだ見られないですが・・・(苦笑)
もともと、家の中ではそう多動でもありませんので、明日以降、外に出たときに変化が分かるのかもしれません。
また、夕方服用すると寝つけなくなるので、昼の薬は、遅くても午後3時頃までには飲んで欲しい、とも言われました。
それから、昇平がADHDと自閉症と、どちらの部類にはいるのか、改めて先生に聞いてみました。
やはり、どちらに対処の基準を置くべきか、自分の中で確立しておきたかったので。
先生いわく、「チョロ助さん(つまり、ADHD)のほうです」。
その理由は、「お母さんと、アイコンタクトなどの、正常なコミュニケーションが出来ているから」。
また、昇平の多動は、自閉症の子どものそれとは違うのだ、とも言われました。
向こうは、たくさんの障害ある子どもたちを見てきている専門家ですから、そのあたりは、経験的に分かるようです。
ので、私も、先生の経験と知識に心から敬意を表して、まずADHDを念頭に、でも、必要な部分は自閉症児に対するように、対処していこうと考えています。
(これを「良いとこ取り」と言う・・・笑)
リタリンを飲み始めて、昇平に変化が出るかどうか。
効果に期待を抱きながらも、冷静な目で観察を続けていきたいと思っています。
[00/01/18(火) 14:01]