音読って、どうやるといいんだろう?
理尚センセの音読講座(1)  〜「療育掲示板」より〜


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音読って、どうやるといいんだろう? 投稿者:朝倉玲 投稿日:2002/05/25(Sat) 17:27 
今、昇平が国語の音読教材をやっているのだけれど
案の定、助詞を読みまちがえますね〜。
まあ、普段から助詞を抜かしてしゃべっていることが多いので
助詞はあまり意識していない(=明確に使い分けができない)だろうとは思ったのだけど。(^_^;)

一緒に聞いていて、読み違えたときには助詞を言い直してあげているんだけれど
そんな指導でいいのかな〜。
ことばの教室あたりでは、どんな指導をしているのかな〜。

と、某先生方あたりにも、回答を期待してみたりする。(笑)


音読・1 投稿者:理尚 投稿日:2002/05/25(Sat) 19:26 
 音 読
文字がどの程度読めるのか 
一文字ずつの ひろい読みなのか 
音節がどの程度まで まとまって読めるのか 
お子さんの状態によっても やり方は違いますが・・・

とりあえず 今すぐ できること
助詞の所を ○で囲んではどうでしょう(意識付の意味ですが)
 
1 まず音読教材のコピーをとる 
 (音読教材そのものに○をしても良いのだけど まあ 別の方がいいでしょう)
2 子どもが読むのを聞きながら 今 注意したいことを 親の頭に入れておく (すぐには注意しない)
3 必ずほめる ( 読んだの 偉かったね 大きい声で読んだね  等々ほめることは 前もって決めておくと良い)
4 そして 今度は 親がゆっくり読む
 (このスピードは 子どもが目で文字が終えるスピードであること)
 「お母さんが読むから 見ててね・・・」
 (その時の大人の視点は 子どもが文字をきちんと目で追えているかどうか 必要なら 指でおわせても良い)
4 読みながら 助詞に ○を丁寧に付ける
 (ケチを付けるのではないよ 楽しいお勉強だよ と分かってもらわなくては・・・)
 ex (わにに) で 助詞の(に)に ○ 

5 「今度は Aちゃんが 読んでみて!」

音読というと 子どもに読ませるモノと 思っている方へ
必ず 大人も 声を出して 読んでみましょうね

うちの子だったら (教科書をもう1冊買うかもしれない:
  実はこれは教科書に友達と違う印がついているのをいやがる子もいるので)

ことばの理解力や 文字がどの程度読めるのかが分かればもう少し 助言できるかも・・
まあ 玲さんは 心配ないと思うけど 最初に 音読は嫌なモノというすり込みがなされると それを取るのはたいへんだからね・・
(何ゴトも同じですが・・・)
読むと お母さんが喜んでくれる この関係を大切に


理尚センセ、感謝です〜(^o^) 投稿者:朝倉玲 投稿日:2002/05/25(Sat) 21:01 
> 文字がどの程度読めるのか 
> 一文字ずつの ひろい読みなのか 
> 音節がどの程度まで まとまって読めるのか 

まとまった文章として読めます。一文を読みとるのはけっこう早いです。
文章の意味も、1年生の教科書レベルなら理解できています。
(けっこう難しい攻略本や漫画も黙読で読んでいる時があるから、かなりの内容まで理解できているらしいけど、確認したことはない。)
ただ、文章を1行読み飛ばしたり、助詞を読み違えたり、読み飛ばしたり、
だんだん早口&不明瞭になって、一部すっ飛ばして(黙読して?)先をまた読み始める・・・
てな感じですね。
それに伴って、文章の意味の読み違いなども生じます。
読み飛ばしや読み違いは、視覚認知に混乱が起こっていると言うより
不注意のために、読んでいる文章や文字から意識が(瞬間的に)離れてしまう、という感じですね。
「もっと落ちついて読みなさい」と注意したくなる状態です。(笑)

> とりあえず 今すぐ できること
> 助詞の所を ○で囲んではどうでしょう(意識付の意味ですが)

ふむふむ。

> 3 必ずほめる ( 読んだの 偉かったね 大きい声で読んだね  等々ほめることは 前もって決めておくと良い)

ぎくっ・・・しまった。
それを忘れていたぞ。(^_^;) <ペアレント・トレーニングの基本でもあるのに。

> 4 そして 今度は 親がゆっくり読む

ぎくぎくっ・・・大汗。(^o^A

>  「お母さんが読むから 見ててね・・・」

これは昇平にはけっこう大変だろうな、と思います。
母の音読にずっと集中しなくちゃならないわけで
その集中力を維持するのがね。
休日の日中、リタリンの効いている時間帯を狙ってやらなくては。(笑)
その際にも、文章を指で追うのは絶対に必要だろうな。

> 4 読みながら 助詞に ○を丁寧に付ける
> 5 「今度は Aちゃんが 読んでみて!」

なぁ〜るほどね。これは参考になりました。
月曜日の代休にでもやってみることにします。

> 音読というと 子どもに読ませるモノと 思っている方へ
> 必ず 大人も 声を出して 読んでみましょうね

へい。肝に銘じます〜。(^o^A

> まあ 玲さんは 心配ないと思うけど 最初に 音読は嫌なモノというすり込みがなされると それを取るのはたいへんだからね・・

ん〜・・・たぶん、それは心配ないと思う。
今日も、読み間違いしながらも、得意そーに母に聞かせてくれていましたので。(笑)
国語の教科書だけでなく、好きな絵本とか、漫画を一緒に読む、なんてのでも良さそうですね〜。


理尚センセ! 投稿者:ケロ 投稿日:2002/05/25(Sat) 22:15 
もう一つ教えてぇ〜〜〜

私も毎回、読むんですけど、
「感情たっぷりに読む」のか、「サラッと読む」のか、
どっちがいいんだろう?って思っていたんです。

こくごの授業参観の時、先生は割りとサラッとした感じで
読んでいらしたんだけど、
私、セリフのところの声色を変えたり、テンポを変えたり
しながら読んでいたんです。

どっちがいいんだろう?


音読で遊ぶ 投稿者:ケロ 投稿日:2002/05/25(Sat) 22:37 
音読した後、クイズ形式で
「××したのは誰でしょう?」
「○○は、何と言ったでしょう」
なんてやって遊ぶと、内容を理解しているかどうか
チェックできるし、楽しいです♪

あと、暗唱ごっことかでも盛り上がれました。


音読 2 投稿者:理尚 投稿日:2002/05/25(Sat) 22:43 
音読・1は 助詞を意識することについて書きました

じつは  一文字ずつの ひろい読みならば 全部の文字を一文字ずつ読んでいるので 抜けることは少ないかもしれない
が これは実は文字を読んでいるのであって 言葉を読んではいない
 
昇平君は まとまった文章として読めている。(言葉として読んでいる)
一文を読みとるのはけっこう早いです。  とすると
音読は 音読独自のねらいを持った方がよい

音読した方が ことばを理解しやすいお子さんもいます
その場合は 割合に音読は好きでしょうが
昇平君の場合 自分が理解するためだけであれば 黙読の方がずっと早いし 楽という現象が生じるかもしれない
ただし 正しく読めているのかどうかは不明・・

音読しているときは 文字を読みとって その文字の表す音を発音して 声に出して 自分の耳で聞いて 正しいか正しくないかの判断をする と言う作業を 瞬時にやるわけですから・・
読んだ言葉の意味を理解しながらの音読となると もう一つ課題が加わってくる
その 目ー脳ー口ー耳 の連携に どこか苦手なところがあれば 結構困難な課題に なりがち・・・
それを補うには 読む回数 回数やるには ほめるしかないかな 
よむと お母さんが喜ぶ・・・と言う
  
> ただ、文章を1行読み飛ばしたり、助詞を読み違えたり、読み飛ばしたり、 だんだん早口&不明瞭になって、一部すっ飛ばして(黙読して?)先をまた読み始める・・・ てな感じですね。

これは 良く分かります 
なぜなら 私たちは 音読しているときは 声に出ているよりも 先を黙読しているからです
次は この文字を読むんだなと 脳で判断しながら 発音している
声に出ているところと 目で追っているところとは 時間差があるのです
(アナウンサーやプロの読み手は 一ページくらい先を 黙読していると言う説もある)

> それに伴って、文章の意味の読み違いなども生じます。
> 読み飛ばしや読み違いは、視覚認知に混乱が起こっていると言うより
> 不注意のために、読んでいる文章や文字から意識が(瞬間的に)離れてしまう、という感じですね。

不注意なのか 次の言葉を目でおっているうちに 途中の言葉を忘れてしまうのか
目が 行ったところを 読んでしまうのか
もしかしたら そう言うことをさして 私たちは不注意と言っているのか
まあ ということで
 どうして こんなやさしいのが 読めないの?
と言うことは みなさま けして言わないで下さいね

子どもは頑張っておるのです・・はい

> 母の音読にずっと集中しなくちゃならないわけで
> その集中力を維持するのがね。

無理のない集中の範囲を 見つけてあげてください
あるねらいを達成する手順の一つとして書いたけれど
我慢するのが難しい方は ちょっとでも読めたら ほめる
と言うくらいで良いかもしれません

> 今日も、読み間違いしながらも、得意そーに母に聞かせてくれていましたので。(笑)

いいね〜 親子関係を懸命に築いてきたことが 学習の場面で生きれば やっぱり うれしーよねー

> 国語の教科書だけでなく、好きな絵本とか、漫画を一緒に読む、なんてのでも良さそうですね〜。

そうです 国語の教科書を読むことだけが 音読ではありません
ドラえもんの気持ちになって 台詞を言うのだって 立派な音読

だけど やりすぎて ドラえもん嫌いにしないでね


音読 3 投稿者:理尚 投稿日:2002/05/25(Sat) 22:54 
うへ  もう一つ宿題が・・
ケロ様

教師の好みもあるかもしれないし 説明文か 物語文か はたまた 台本か 等々 その文のねらいとする読ませ方があるとは思いますが
私は言語理解に 何らかの問題や弱さを持っている子どもの指導が多いので   
「感情たっぷりに読む」方が指導しやすいです
その方が理解しやすいだろうし 

「サラッと読む」事で理解できればそれはそれで良し
どっちがいいんだろう?って 私も少し勉強してきますね・・

> 私、セリフのところの声色を変えたり、テンポを変えたり
> しながら読んでいたんです。
> どっちがいいんだろう?

基本的には 子どもが理解しやすい方がいい方法です


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