音読って、どうやるといいんだろう? 理尚センセの音読講座(2) 〜「療育掲示板」より〜
Re: 音読 2 投稿者:朝倉玲 投稿日:2002/05/26(Sun) 05:34 | |
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> 音読・1は 助詞を意識することについて書きました > 昇平君の場合 自分が理解するためだけであれば 黙読の方がずっと早いし 楽という現象が生じるかもしれない > ただし 正しく読めているのかどうかは不明・・
うん、そこですね。 本人は黙読の方が早いわけだけれど、ちょっと複雑な文章や表現だったりすると、意味を取り違えていることがあるみたい。 文章を読んだ後、それに関する問題に答える、という課題では 読み違いをして答えを間違うことがあります。 そのときに「もう一度ここを読んでごらん」と読み直しさせると こちらが何も指摘しなくても、自分で答えの間違いに気がつきます。 正確に読むことさえできれば、その後はちゃんと解けるということなんですけどね・・・。(^_^;)
あっ、ただ、適切な助詞を入れましょう、という問題をやったときには 案の定、あやふやな使い方をしていました。 助詞は、普段の会話の中でもかなり使い間違いをしているし まだきちんと使い分けを理解してはいないみたいです。
> 次は この文字を読むんだなと 脳で判断しながら 発音している > 声に出ているところと 目で追っているところとは 時間差があるのです > 次の言葉を目でおっているうちに 途中の言葉を忘れてしまうのか > 目が 行ったところを 読んでしまうのか
うん。そのあたりでしょうね。 たぶん、その両方が起こっているのだと思います。 ADHDで言うところの不注意(集中持続困難)から先に読んだことばを忘れてしまうし 衝動性から、現在読んでいることばの方に意識が移ってしまって、先に読んだ分を言うことを忘れてしまう。 そんなところなのでしょう。
> だけど やりすぎて ドラえもん嫌いにしないでね
あはは、大丈夫。そんなに熱くなってやったりしませんから。(笑) そろそろ毎日の宿題に音読が出てくるようなので そのとき、自分の頭の隅に理尚センセのアドバイスを置きながら 気長に取り組んでいきます。 とりあえずは、「楽しく母子で音読」が目標かな。 ありがとうございました。
音読4 ( 関連 助詞 ) 投稿者:理尚 投稿日:2002/05/26(Sun) 11:04 | |
> そのときに「もう一度ここを読んでごらん」と読み直しさせると > こちらが何も指摘しなくても、自分で答えの間違いに気がつきます。 読む力はかなり育っているお子さんなんですね 一般的に 「間違ってるじゃない」 なんて指摘すると 親は親切のつもりでも 子どもは 大きなXを付けられて 0点取ったような気分になって傷ついてしまうんですよね・・ > あっ、ただ、適切な助詞を入れましょう、という問題をやったときには 案の定、あやふやな使い方をしていました。 > 助詞は、普段の会話の中でもかなり使い間違いをしているし > まだきちんと使い分けを理解してはいないみたいです。 助詞は 会話の中で 意図的に入れて良い段階の様ですね お子さんの 自発表現が 多語文になってきたら 助詞を意図的に 親の方が使っていきましょう 実は日常の会話では 助詞を省略して喋っている事が多いのです 「これ を ちょうだい」と言うのを 「これ ちょうだい」と言うのは普通にやっているのです だから なかなか 普通に喋っているだけでは 助詞が入っていきません 少し意図的に 会話の中で 「あっち いこう」 と お子さんが言ってきたら(2語文) 「あっち へ 行こう」 と言ってあげるという感じで これは 補正模倣とでもいうやり方で お子さんの言葉の間違いを治すと言う姿勢ではなく お子さんの言いたい言葉を(気持ちを)補って 正しくして 戻してあげるやりかたです 子どもの発言を 模倣するのは 親の方でして 正しく模倣して お子さんにお返ししましょう 結構 親の方も助詞は省略して 話しているんですよ
Re: 音読4 ( 関連 助詞 ) 投稿者:朝倉玲 投稿日:2002/05/26(Sun) 13:53 | |
重ねて質問です。
> 少し意図的に 会話の中で > 「あっち いこう」 と お子さんが言ってきたら(2語文) > 「あっち へ 行こう」 と言ってあげるという感じで
ことばの間違いを指摘された、と受け取られないように 相手の言ったことばを補正模倣(というんですね。初めて知りました)するのは、ちょっと難しいですよね。 コツはあるでしょうか?
昇平のことばの出始め期に、私もこの補正模倣をしていたのですが その際に使ったのが、こんな言いまわし。 「じゅーじゅ」 「ジュース? ジュースが欲しいのね。はいどうぞ」 とすると、助詞の場合もこんな言い方になるのでしょうか。 「あっち、いこう」 「あっちへ、いこう? ああ、ここは欲しいものがないみたいだもんね。あっちを探してみようか」 相手のことばを確認するためにリピートして、その際に助詞を加えて補正する、ということになるのですが。 他には例えば、どんなやり方があるのかなぁ。
> 結構 親の方も助詞は省略して 話しているんですよ
これは、言われてみればまったくその通りですねぇ。 これからは意識して助詞を入れて話してみます。 要するに、子に正しいことばを話してもらいたかったら まず大人が正しいことばで話すことを心がけろ、ってことなんですね。
理尚センセ〜 私も〜 投稿者:まつこ 投稿日:2002/05/26(Sun) 14:32 | |
> 母の音読にずっと集中しなくちゃならないわけで > その集中力を維持するのがね。
句点まで、一文交代で読む、ってのは? リズミカルな文なら慣れるまで一緒に読んでもおもしろいです。 「おむすびころりん」とかね。
「表情をつけるかどうか」 聞いた音から意味を取るのが苦手な子の場合は 抑揚や緩急がついてるとよけいに辛いかもしれない。
でも、表情があるほうが場面を捉えやすい子や 読み手の演技を楽しむ子にはノリノリで読んでも いいんじゃないかなぁ。
一年生の時には、範読するほど得意だった音読なのに 二年生になったら、途端に苦手になりました。
その時は何でだかわからなかったのですが、 一年生の教科書は、文節ごとに分かち書きになっているのに 多分、教科書の表記が、文節や単語が二行にまたがっていたり 分かち書きでなくなったりしていたせいじゃないかと思っています。
私も質問していいでしょうか? 目のほうが早いので口が追いつかなくて息継ぎができなくて 息を吸いながら読んだり(なんて器用なの)、 人に聞かせてる意識が薄れると声がだんだん小さくなったり するんですけど、 何かいい作戦はないでしょうか?
音読の表情 投稿者:朝倉玲 投稿日:2002/05/26(Sun) 15:36 | |
> でも、表情があるほうが場面を捉えやすい子や > 読み手の演技を楽しむ子にはノリノリで読んでも > いいんじゃないかなぁ。
昇平はこっちのタイプですね。 とても小さい頃から、言い回しや声の表情、擬音などを楽しむ子でした。 今でも、声音を違えて読むと、登場人物の違いが分かりやすくなるので 意識的に声を使い分けています。 ほとんど声優さん〜?(笑)
音読 5 投稿者:理尚 投稿日:2002/05/26(Sun) 16:14 | |
> 句点まで、一文交代で読む、ってのは? <これ いいですね〜 > リズミカルな「おむすびころりん」とか < も いいし 私は 説明文の読みの時に 交代読みをよくやります 発音練習の詩の音読なども この方式で よくやる 正しい読みを 聞くというのは大切な練習です 長文なら 今日と明日で 読む順を変えれば 全文読んだことになりますし
子どもは「台詞」の所を読むのは 好きなので 間の説明を 私が読んで「 」だけ 子どもに読ませたら ほとんど 私が読んだという日もあった いつも読まされてる子は大喜びデシタ
> 「表情をつけるかどうか」 < よく考えてみると 理解を助けたり 興味を引きつけるためにやっているような気がする 音読(声を出して読むこと)の本質のねらいを もう少し勉強してきますね 基本的には 正しく理解するために 音読するのですが・・ 今回 この標題の書き込みをしていて 私にも勉強になっていますよ 日常の関わりを振り返らされています
> 一年生の時には、範読するほど得意だった音読なのに・・ > 一年生の教科書は、文節ごとに分かち書きになっているのに > 多分、教科書の表記が、文節や単語が二行にまたがっていたり > 分かち書きでなくなったりしていたせいじゃないかと思っています。
<そうですね 教科書の文が 2の下 くらいから 文字も多くなり 下までしっかり文があり 次の行に変わるとき間違ったりしやすくなります 文字も小さくなってきますし
こういうお子さんもいました 実は字を読むのは 不得意だけど 1年生の先生はそれに気がついていなかった なぜなら 文字練習はきちんとできていたし 教科書の文程度なら 聞いて覚えられたのです 文が長くなって 記憶だけでは対応困難になって 文字を読むのが困難だと 母にも教師にも やっと分かったという お子さん それに 3年生になると 漢字の読み替えがとっても多くなってきます これは具体例を 持ってきて 後日又書き込ませて下さい
> 私も質問していいでしょうか? (ウンニャ 質問サレタクナイ コワイ・・)
> 目のほうが早いので 口が追いつかなくて息継ぎができなくて > 息を吸いながら読んだり(なんて器用なの)、 > 人に聞かせてる意識が薄れると声がだんだん小さくなったり > するんですけど、 > 何かいい作戦はないでしょうか?
<まあ お子さんが いかに一生懸命読んでいるかが よ〜く分かります でも 聞いてて 苦しいですよね 結論から言うと そうならない文の量がどれくらいかを 心得て練習するしかないと思います たとえ 宿題に 10ページ全文音読と出ても 子どもががんばれる範囲で終わりにする しかし 宿題に出ようと出まいと 毎日やる そういう計算が必要だと思う 特効薬無し ゴメン
Re: 音読 5 投稿者:ケロ 投稿日:2002/05/26(Sun) 16:33 | |
理尚先生、レスありがとうございました。 現職の先生に宿題を出せるチャンスに恵まれて、興奮してしまいました。(笑)
うちは、上の子はサラッとでも感情たっぷりでもOKなんだけど、 下の子が後者でないと理解しづらいから。 (音読を利用して読み聞かせもしている。一石二鳥)
教科書って、「?」や「!」も「。」だから、 文字だけだと感情を読みとるの難しいなーと思うんだけど、 そうでもないのかな。
> しかし 宿題に出ようと出まいと 毎日やる そういう計算が必要だと思う
読むのは上手だけど、宿題でなければ絶対読まない息子。 先生は音読カードやシールを用意してくれて、 読んでいる子は去年1年間で20枚にもなったというのに。
「ボクはなんでまだ2枚目なんだろう?」<不満そう ・・・・読まないからでしょーっ!
Re: 音読 5 投稿者:朝倉玲 投稿日:2002/05/27(Mon) 05:52 | |
> 音読(声を出して読むこと)の本質のねらいを もう少し勉強してきますね > 基本的には 正しく理解するために 音読するのですが・・
小学一年生になったばかりの国語の時間は、とにかく音読、音読、音読、音読・・・。 来る日も来る日も音読ばかりで、私には退屈でしょうがなかった記憶があります。
いい加減、声に出して読むのもめんどくさくなって、黙読し始めたら、 まわりの子たちが「玲ちゃん、読んでない! 絵(挿し絵)をみてるんでしょ!」なんてさわぎ始めたんで 「違うよ。声に出さないで読んでいるんだよ」と答えたら 「うっそだ〜」とある男の子がページの挿し絵を手で隠したっけ。 でも、私が平気で教科書を眺め続けているものだから 驚いたような、呆れたような顔をして、自分たちの音読に戻っていったっけなぁ。(笑) 「せんせー、玲ちゃんが声に出さないで読んでますー」なんてご親切に教えてくれる子もいたけれど 「いいから」なんて先生も黙認状態だった。 音読しなくても文章理解ができることを、先生は知っていたわけだけれど あのしつこい音読のおかげで、わたしはすっかり音読嫌いになりました。(苦笑)
音読を何のために行うのか。 正確に音読することが文章の正確な理解につながる子ならば もちろん音読は必要なのだけれど 音読しなくても正確に文章を読みとれる子たちに 音読を繰り返させる意義はなんなのだろうか。 国語の先生になる勉強をしてきたくせに、いまだにこの疑問の答えを私は持っていません。 うちのお兄ちゃんも、音読をしなくても文章理解ができる子だったし・・・。 昇平のように、読み違える子を持って初めて、音読を意識しているところです。
ありがとうございます〜 投稿者:まつこ@コロンボ 投稿日:2002/05/27(Mon) 11:25 | |
>そうならない文の量がどれくらいかを 心得て練習するしかない
スポーツや楽器の基礎練習と似ているのですね。
どうやら、少年にとっては音読は 発話の身体的・気持ち的な基礎訓練の意味が ありそうに思えてきました。
ちょうどこの頃はやっているけれども ことばは意味だけじゃなくて 音を味わうというかかわり方もあるでしょう。 まず、読んでもらって「聞く」ことを楽しむ。 次には、自分で声に出して読むことでそのリズムや響きを楽しむ。
でも、少年には >音読しているときは 文字を読みとって >その文字の表す音を発音して 声に出して >自分の耳で聞いて 正しいか正しくないかの判断をする >と言う作業を 瞬時に するのは、難しいんだなぁ、と改めて思いました。 読むのにエネルギーを使うために、 自分の声は聞かないようにしてるのかも。
ビデオをスロー再生しながら、実況中継してるときや 劇や紙芝居の台詞の時は、息を吸いながらしゃべったりはしないです。
私は小学校の頃「ごんぎつね」を全文書き写す宿題が めんどくさくてうっとおしくてたまらなかった。 でも、あれも「文章を書く」表現のための基礎訓練だったのかなぁ〜と 今は思います。
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