昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
子供会の旅行へ
◎7月25日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:30頃
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子供会の夏の旅行のため、昇平も保育園をお休みし、家族4人で参加した。
行き先は山形県栗子スキー場の足元にある、栗子クアドームDUO(デュオ)。全天候型温水プールのある娯楽施設である。
十年あまり前にオープンして、当時は年中営業していたのだが、今は不況の影響で栗子に足を運ぶ客数そのものが減ってしまい、DUOも7月下旬から8月いっぱいくらいまでの期間限定営業になってしまった。子供会の夏旅行の時期に当たっているものだから、このあたりでは、定番の行き先のひとつになっている。
不況の影響は、そこここに、ちらちらと見える施設だが、(天候のせいでけっこう肌寒い日だったのだが、館内に暖房などは入れていなかった。休憩室にあった雑誌には、なんと2年前のものが混じっていた。バーコード式腕輪を使ったキャッシュレスシステムは、現在はもう使えなかった。現金支払い。(^_^;) )それでも、波の打ち寄せるプールや流れるプールなどがあって、子どもたちは大喜び。
お兄ちゃんは一緒に行った同級生とず〜っと同一行動。もう、親は必要ない、という感じで遊びまくっている。
昇平は1人で母と父を独占して、水の中で大はしゃぎ。浮き輪をつけて、必死で足をバタつかせ、ちゃんとそれらしい格好で泳いでいた。
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それにしても、昇平の行動は本当にずいぶん落ち着いたようだ。
もちろん、リタリンは飲ませていったし、昼食時にも忘れずにまた飲ませたが、飲ませ初めの頃から比べると、また一段と行動が落ち着いた感じなのだ。
行き帰りのバスの中では、私の隣の席に座り、飽きると時々私の膝に来たり、椅子から降りて椅子をテーブル代わりにして遊んだりはしていたが、席を離れてで歩くとか咳に立ち上がるとかいうことは一度もなかった。
食事の時も、食べている間はちゃんと席に着いていた。・・・食べ終わったら、席を離れてその辺の通路で遊び初めてしまい、父に付き添ってもらって他の空いているテーブルで遊んでいたが。給食時の先生の報告にもあるけれど、昇平は大勢の人がいるところに一緒にいるのは、あまり好きではないのかもしれない。
泳いでいるときにも、行動は慎重。
危ない飛び込みや、見境のない行動はほとんどなかったし、スライダーにも絶対に載ろうとしなかった。噴水や多岐の流れ落ちるところも怖がって近づこうとしない。(でも、父に連れて行かれると、顔を伏せて必死で通り過ぎるのを待っていた。状況の判断、予測、対処が出来ていたわけだ。通り過ぎると、引きつった顔はしていたものの、まんざらでもない表情をしていた。(笑) )
で、思った。
やはり、リタリンというのはADHDを「治してしまう」特効薬ではないのだ、と。
リタリンを飲めば、集中力が増したり、状況判断力が増したり、体が独りでに動いてしまう多動は落ち着くけれど、それは恒久的なものではないし、何もしなければ、ただそれだけの効果でしかないのだ。
本人が落ち着いている間に教えられたり、感じたりしたことが積み重なって、それがいろいろな場面での適切な行動になっていく。
少しずつ、少しずつ・・・。
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最近、昇平の顔つきが大人っぽくなってきたな、と感じることが多い。
以前は、年齢のわりに幼い、赤ちゃんみたいな顔つきが残っていて、それはそれでかわいかったのだけれど(笑)、最近では妙に大人びた「少年」の顔をちらちらと見せるようになってきている。
多分、そういうときには、頭の中で何かを一生懸命考えているのだろう。
これからがますます楽しみだ。
来月の26日で、昇平は5歳になる。
[00/07/26(水) 05:55]