昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

「まーぜーてっ」

◎9月17日の記録 

 リタリン  1回目 −−  2回目 13:00
 
   ☆★☆★☆

今日は午前中のリタリンを完璧に忘れてしまった。
そして、昇平の方でも、いつもとまったく変わらない態度で遊んでいた。
雨の降る蒸し暑い一日だったが、特に多動なわけでもなし、移り気なのもいつもと同程度。おかげで、こちらは薬を飲んでいないことにまるで気がつかず、昼食を食べているときに、やっと、はっと気がついた次第だった。
午後からは薬を飲ませたが、だからどうと言うほど変化があったわけでもなく、午前中と同じように、ゲームをしたり、ひとりでブロックや積み木で遊んだり、すごろくの盤を使ってミニカーのレースをしたり、と落ち着いて遊び続けていた。
いつもこんなふうだったら、もうリタリンを飲む必要はないのだけれど・・・きっと、今日は特別落ち着いていた日だったのだろうな。そうそううまくは行かないだろう。(笑)

   ☆★☆★☆

お兄ちゃんの友達が持ってきた「マリオテニス」というゲームに興味津々の昇平。
でも、お兄ちゃんたちが3人で遊んでいるので、遠慮して後ろの方から眺めていたが、やがてお友だちの持ってきたコントローラーに気がつき「しょうへくんも、やる! いっしょにやる! 4P!(4人目のプレーヤーになる、と言う意味。)」と言い出した。
そこで、「そういうときには『まぜて』って言うんだよ」と教えると、一生懸命「まーぜーてっ!」「お兄ちゃん、まーぜーてっ!!」と言っていた。

昇平はゲームがまだ上手くできないし、遊んでいてもじきに飽きて、勝手にやめてしまうので、お兄ちゃんたちはあまりいい顔をしなかったが、それでも私に頼まれて、しょうがないな〜、って感じでまぜてくれていた。
じゃんけんして、ひとりだけ違ったのを出した人が昇平と組む、なんてルールにしながら。
実際、昇平をまぜて遊ぶのは大変なのだ。お兄ちゃんたちとしては、あまり面白くないだろう。
でも、時々、昇平がまともなサーブを打ったり、見事なレシーブを返したりすると、「おおー」なんて感心してくれていた。

昇平自身もちょっぴりまた前進したかな、と思いながら眺めていた。

[00/09/18(月) 05:47]

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