昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
他人の感情
◎11月26日の記録
リタリン 1回目 9:30 2回目 13:30
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就寝時、部屋の電気を暗くしたら、昇平が「おしっこ」と言い出した。
一緒にトイレについていってやって、また、階段を上って部屋に戻ってきたら、お兄ちゃんはすでにほとんど眠っていた。
我々も布団に戻ろうとしたら、突然、寝ていたお兄ちゃんが「痛いっ!」と叫んでうめきだした。「昇平に手を踏まれた!」と。
寝入りばなに突然踏まれて、しかも、つき指したようで、ひどく怒るお兄ちゃん。(そりゃ当然ねぇ)
初め笑ってごまかそうとしていた昇平も、兄が本気で怒っていると分かるとびっくりした顔になって、たちまち不安状態。
「ごめんね」と誤らせたものの、兄の怒りがまだ解けないので、次第にパニックになっていく。
3回目の「ごめんね」でようやく「分かったよ」と許してくれたものの、昇平自身はそれが分からなくなっている。
「しょうへいくん、やっつけろ!」「しょうへいくん、ふんづけて!」と母に訴え、母の手を取って、自分の頭を殴れ、と言ってくる。
・・・・・・。(^_^;)
自分が兄にしてしまったことと同じことを、自分にやり返せ、と言っているのだ。
罰を受けようとしているらしい。
それで、軽く頭を2回くらい叩いてやったが、母の足で自分を踏んづけろ、というのには「もうお兄ちゃんは許してくれたんだから、そんな必要はないんだよ」と言い聞かせて落ち着かせた。
日中も、昇平は場面によって、兄の表情をよく観察していた。
久しぶりにかけたビデオの苦手な場面で、兄が笑ってみていると、その顔をのぞき込んで自分もニコニコになったり。自分の好きな場面では、逆に、『お兄ちゃんも楽しんでいるかな?』というように兄の表情を確かめたり。
まだまだ、特定の人物の表情や感情に限られているが、他人の気持ちというものを少しずつ意識できるようになってきているみたいだ。
そうそう、そういえば、食事時におじーちゃんが近所の悪口を言っていたら(年とったせいか、しょちゅうなんです〜。苦笑)、昇平は不安な表情になって、そそくさと食事を切り上げていったっけ。(ちなみに、お兄ちゃんはもっと早く食事を終えて、さっさと2階に上がっていた。笑)
これも今に始まったことじゃないのに、こんな風な反応を見せるようになったということは、やはり他人の感情に気がつき始めた、ということなのだろうな、と思った。
もちろん、本人には気持ちの良い感情、プラスの感情を多く体験させたいと思うけれど、こういうマイナスの感情の方が、強く意識できるので、時には必要なのかな、と思ったりもしている。
[00/11/27(月) 05:54]