昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
休薬4日目
◎12月2日の記録
リタリン 1回目 −− 2回目 −−
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ようやく熱も下がり、保育園に行けるようになった。
とはいえ、まだ本調子ではないので、風邪薬を持たせ、くれぐれもよろしくお願いしますと先生に頼んで、出してやった。
家では元気だったものの、園ではやはりストレスが多いのだろう、午後から37.5℃くらいの微熱が続いて、元気もあまりなかったらしい。もう一日休ませれば良かったのだろうが、母が子供会の行事にどうしても参加しなくてはならなかったので、保育園に預けるしかなかったのだ。
3時半に迎えに行き、帰宅してからは、元気が戻り、夜には熱も平熱に下がったので、一安心。
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ところで、もう丸4日もリタリンを休薬している。
薬が完全に体から抜けてしまったことになる。
昇平の様子はというと、一言で言うと、「取り扱いが難しい」という感じ。(^_^;)
普段なら、「○○がしたい」と言い出したって、こちらが「後でやろうね」「××してからやろうね」と言えば、すんなりとそれを聞き入れて入れるのだが、今は、その言い聞かせが出来ない。
やりたいことは、とにかく今すぐやりたい。やってもらえないと、ひたすら駄々をこね続ける。
それを説得するのには、えらく骨が折れるのだ。
保育園の連絡帳にも、こう書かれてきた。
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薬を飲んでいないためか、今日のお昼は大ダダをしていました。
いつも、土曜日に延長保育の時には、1階のお教室で他の組の先生や子どもたちと一緒に過ごしているのですが、今日は(一緒にいられなくて)職員室で担任と一対一で過ごしました。
事務室で付録の製作などやってからは(落ち着いたようで)教室で静かに過ごせました。
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いろいろな場面で、頑張りがきかなくなっているのもわかる。
でも、やろうと自分で思ったことはちゃんとやり遂げることが出来る。
たとえば、昨日から「飾ろう、飾ろう」と言い続けていたクリスマスツリー。
「明日の夜になったら飾ろうね」と、なんとか言い聞かせてきたのだが、夕方になったら、さっそく「クリスマスツリー、かざろう!」と始まった。
母は夕食の支度をしなくてはならなかったので、ツリーだけ組み立ててやり、お兄ちゃんと一緒にやるように言い残していった。途中からお兄ちゃんはトイレに「おこもり」してしまったのだが(彼のトイレは長い。笑)、残っていた細かいオーナメントを昇平が一人で飾り続け、全部枝に付けると「おかーさん、電気(豆電球のこと)つけてー!」と呼びに来た。
そして、自分が仕上げたクリスマスツリーに明かりが灯ったのを眺めては「うわぁー、きれいー!」「きれいねー!」と、さかんに感動していた。(笑)
お兄ちゃんや母と遊ぶことも楽しんでいた。
言われると、ちゃんとお片づけもした。(いつもよりは少し手間取る感じだったが)
心の動きの豊かさは変わっていない。
ただ、言われたことの意味を理解して我慢することや、頑張ることが、うまくできなくなっているだけ。
昇平自身が獲得した成長は、薬が切れても損なわれないのだ。
たぶん、本当に、薬を飲んでいるときの方が生活が楽なのだろうと思う。
あまり苦労しなくても努力できて、我慢することもできて、言われていることがよく聞き取れるようになって・・・。
周囲だって、そんな昇平をうるさく叱る必要がなくなるし。
誰だって、ゆったりと気持ちよく生活できた方が嬉しいものね。
幸い、体調もだいぶ良くなったようだし、明日にはまたリタリンを再開させられるだろう。
そうした時の変化も、またよく観察しようと考えている。(笑)
[00/12/03(日) 07:21]