昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「お父さんがお迎えに来るよ」
◎12月18日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:30
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いつものように在宅の仕事を終え、夕方4時過ぎに保育園へお迎えに行ったら、昇平が泣きながら下りてきた。
「どうしたの?」と驚くと、「今まで大泣きだったんですよ」と苦笑いのまき子先生。「月曜日だから、お父さんがお迎えに来るよ、って言い張っていて」。
なんと!
そう、確かに父は仕事を休んで家にいた。
ただ、それは風邪をひいて熱を出していたから。
朝、保育園に送るとき、「お父さんは風邪ひいたんだよ」と教えたけれど、そういえば「だから、お迎えには行けないからね」とは教えなかった。
でも、今までならば、そんな状況でも「今日はお父さんがお迎えだからね」と教えなければ、その気にはならなかったので、こちらとしてもそれで安心(?)していたのだ。
父は月曜日に休めることが多い。(休みがつぶれることも、しばしばあるけれど)
今日は、「月曜日&お父さんが家にいる」という事実から、「今日はお父さんがお休みだ」→「だから、3時半にお父さんが迎えに来てくれるに違いない!」という結論を導き出していたのだった。
それで、早いお帰り(3時半降園の人をこう呼ぶ)のお友だちと一緒に、さっさとジャンパーを着てバッグを下げて、すっかりお帰りの支度を整え、一緒にお迎えの列に並んで待って・・・。
「お父さん、本当におうちにいたの? お迎えに来るって言ったの?」と確かめてくる先生を「いた! 来るって言った!」と説得(笑)しながら。
ところが、待てど暮らせど父は迎えに現れず・・・だって、その頃父は病院で診察を受けていたのだもの。インフルエンザだそうで(苦笑)・・・大泣きしていたところへ、ようやく母が迎えに現れた、というわけだった。
心細く泣いていた昇平にはかわいそうだったけれど、でも、またひとつ、昇平の成長ぶりを見ることができたエピソードだった。
今までは、刹那刹那の連続体の中に住んでいた昇平。
時間は「今」のことばかりで、まわりから教えられなければ、先の予想はなかなか立てられなかった。
それが、今回は「月曜日&お父さんが家にいる」という事実から、「3時半のお迎えだ」と推論できたわけで、時間の概念がまた一歩進んできた、ということになる。
こんなふうに、予想を立てて、それが当たったり外れたりしながら、昇平は、少しずつ自分の住む世界を理解して行くんだろうな。
そのことに喜んだり、泣いたり、怒ったりしながら・・・。(*^^*)
[00/12/19(火) 05:57]