昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

箸の練習

◎2月27日の記録

 リタリン  1回目 8:20  2回目 12:00
 
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保育園のお遊戯会が終わって間もなく、担任からこんなことを言われた。
「年長さんになるまでにお箸を使えるようにさせてあげたいので、練習を始めました。おうちでも御協力をお願いしますね」

こちらは、やれやれ、ようやくお遊戯会をクリアしたわ、と肩の荷を降ろしたような気分でいたのだけれど、先生たちはもう「次にこの子が目指す目標は・・・」と考えている。このあたり、本当に向こうはプロだな、と思う。こうやって、次々に目標を設定してもらうことで、昇平は階段を一段一段上がるように、ここまで成長してきたのだ。

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さて、箸の練習が始まったものの、今までスプーン、フォークと手づかみ食べしかしていなかった昇平だから、当然、そんなにスムーズには進まない。
2本一緒にスプーン握りして、ご飯を箸の上にのせるようにして食べているので、うまく口に入らない。
初日、園では1時間近くかけて給食を食べたらしいが、家での夕食では、箸はいやだ、フォークが良い、と駄々をこねて大騒ぎになった。他の家族の迷惑になるので、いったんテーブルを離れて、落ち着くのを待つことにした。
別室で絵本を読んでやっていたら、ちょうどその中に、夕食のシーンがあった。こどもチャレンジだったのだが、しまじろうと両親は箸で夕食を食べているのに、幼いはなちゃんだけはフォークを使っている、という場面。「これだ!」と思って話して聞かせた。
「ほら、しまじろうたちはお箸で食べているけど、はなちゃんだけフォークだよね。どうしてだと思う?」
「う〜んと・・・・・・答えは?」
「答えはね、はなちゃんがまだ赤ちゃんだから。年少さんみたいに小さい人は、ご飯の時フォークやスプーンを使ってもいいんだよ。でも、しまじろうはもう大きいお兄さんだから、お箸を使っているの。昇平くんは、はなちゃんみたいな小さい人になって、フォークを使うのがいい? それともしまじろうみたいに大きい人になってお箸を使うのがいい?」
「しまじろうがいい!」

その後、テーブルに戻って夕食を再開したが、もうフォークが欲しいとはごねなかった。
下手なりに、一生懸命箸を使って食べようとし、とうとう最後まで食べきってしまった。

その後は、園でも家庭でも、自分で箸を使えるようになろう、という姿勢になったので、最近では箸の持ち方もだいぶ様になってきた。
まだ、挟むのはあまりうまく行かないが、食器を持って食べるように(園でも家庭でも)指導しているので、少しずつ食べるスピードは上がってきた。スプーンを使うのは、ごちそうさまの時間になって、時間がなくなったときだけ。家庭では、時間もあまり気にしなくて良いので、下手でもとにかく箸で食べきるようにさせている。

とにかく、箸で食べるということは、指や手首の筋力の発達にも関係するので、すぐにできるようにはならないのだが
「でも、本人に箸を使えるようになろう、という気持ちがあるから、じきに上達すると思いますよ」と保育園のまき子先生が言う。
きっとそうだろう、と私も思っている。

[01/02/28(水) 07:20]

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