昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
タネを探しに
◎9月29日の記録
リタリン 1回目 8:00 2回目 12:00
デパケン 1回目 8:00 2回目 19:30
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土曜日の午後、とても天気が良いので、昇平と庭に出た。
日陰の空気は少しひんやりしているけれど、日なたはポカポカと暖かくて、本当に気持ちがいい。
昇平はスコップを手に庭の土を掘っていたが、そのうちに「種まきするから、タネをちょうだい」と言いだした。
タネ・・・どんなタネ?
「リンゴのタネ! それから、ナシのタネ!」
家にリンゴがあったので、二つに切ってタネを取ってきてやった。
それを地面に穴を掘ってまいた後、「もっとタネが欲しい」と言い出す。
う〜ん、困ったな。今、うちにはもう果物はないし、庭にもタネのなっている植物があまりない。
とか、考えたところでひらめいた。
なぁんだ、外にタネを探しに行けばいいんだ!
ここは、農村地帯。田圃や畑の間のあぜ道を通っていけば、道の両脇に草がいくらでも生えているし、季節柄タネを付けているものも多いだろう。
そこで、ビニール袋を片手に、昇平とタネ探しのお散歩に出かけた。
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探してみたら、あるあるある。
オオバコ、タンポポ、ネコジャラシ、イノコヅチ、こぼれ種で育ったコスモス、よその庭先の垣根に絡みついたスイカヅラ、ノブドウの実もなっていた。
チガヤ、ヨモギ、ホウキグサ、アシ、イヌタデ・・・みんなみんな実をつけている。
どこかの畑からタネが飛んだのかな? ニラの実もなっていたし(みんな、見たことある?)、ツユクサのタネなんてのをじっくり見たのは、私も初めてだったかもしれない。ニラの実は摘んだらニラの臭いがしてくさかった。
田圃では稲がたくさんの「タネ」をつけて重そうに頭をたれていたけれど、「これはとったら怒られるから取っちゃダメね」と昇平に話す。リンゴ畑のわきを通ったときにも、赤い実がなっているのを見て取りたそうにしていた昇平だけど、「畑のリンゴを取ったら泥棒になるよ」と言って聞かせる。
農村の子どもたちは田圃や畑を大事にするけれど、それはやっぱり、幼い頃からこんなふうに大人から言い聞かせられてくるからなんだろうな、とふと考えた。
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袋いっぱいにタネを集めて家に戻ってくると、昇平はさっそく地面のあちこちに穴を掘って種まきを始めた。
タネを一種類ずつ入れては、土をかけて、おもちゃのじょうろで水をかける。でも、余りたくさんタネがあるので、そのうち面倒になってきて、一度に数種類のタネをまいていたようだけれど。
あとで家に入ってから、昇平が双眼鏡片手にベランダに出ていった。「芽が出たかどうか見てみる」と言って。・・・そんなにすぐに芽が出るか〜。(笑)
でも、芽が出ても、結局は雑草だから抜かれちゃうんだけどね。
種まき気分を思う存分楽しめただけでも良しとしてもらおう。(^_^;)
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種まきの後は、一緒におやつのホットケーキを作った。タネを取った後のリンゴで、リンゴのバターソテーも作り、ホットケーキにのせる。
たくさん歩いた後だったので、おやつはことの他おいしかったような気がする。
暑すぎず、寒すぎず、外歩きにはちょうど良い季節です。
みなさまも、子どもたちとお散歩に出てみてはいかが?(*^^*)
[01/09/30(日) 07:30]