我が家流こどもの日
5月5日はこどもの日だったので、映画を見に福島市まで行った。
とは言っても、昇平に2時間近い映画を見るのはまだ無理。
映画はお兄ちゃんと旦那だけで見てきてもらうことにして、私と昇平は駅ビルで遊んで待っていることにした。
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映画館から駅まではすぐ近く。昇平を連れても歩けない距離ではなかったけれど、あえてバスで駅まで行ってみた。
昇平は生まれてからまだ、たった2回しか路線バスに乗ったことがない。何しろ、我々が住んでいる場所は交通過疎地で、バスが通っていないのだ。
移動は常に自家用車を使うし、たとえバスに乗る機会があったとしても、多動の激しいチョロ助をバスの中でおとなしくさせておく自信もなかったし。
でも、最近昇平は本当に物わかりが良くなってきて、集団の中でも落ち着いて行動できることが多くなってきたので、そろそろバスも本格的に体験させてみようか、と考えたのだ。
バス停でバスを待ちながら、昇平は興奮してちょろちょろ動き回る。「まだ来ないの〜?」とか言いながら。でも、待っていた時間はたった10分足らず。これだけの時間が待ちきれないんだから、やっぱり彼はADHD。(笑)
いよいよバスが来て、乗り込んだときには、緊張した顔。席に座ってからはおとなしく窓の外を見ていた。
普通の車と違って視点が高いから、きっと珍しく見えたことだろう。
ほんの2停留所で目的地に着いてしまったし、下車の合図のボタンも先に誰かに押されて昇平に押させることができなかったけれど、それでも「バスに乗った」という経験にはなったかな。
失敗したと思ったのは、路線バスの使い方をあらかじめ教えておかなかったこと。
最後にお金を払って下りようとしたら(福島県のワンマンバスは前乗り後払い)、昇平には何のことか意味が分からなかったのだ。「最後にお金を払って下りるんだよ」と教えておけば、その過程もきっと楽しく(?)体験できただろうに。・・・また近いうちにバスに乗らなくちゃ。(笑)
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駅に着いたのが9時半頃。
まだ駅ビルの店が開く時間には早かったので、駅前のハトに、家から持っていったお菓子を撒く。
たちまち群がってくる数十羽のハト。エサをねだって足下に押し寄せてくるので、昇平はびびって、後ずさりしながらお菓子を投げていた。
私は動物が好きなので、昇平と一緒にエサを投げた。中には腕に乗って手から直接エサを食べ始めるハトもいて面白かった。腕の上にもう1羽乗ってきて、先のとケンカになったものだから「はい、おりて」なんて腕から下ろしたり、いつまでもしつこく腕に乗ろうとするヤツに「もう終わりよ」なんて合図したりしていたから、さぞハトの扱いに慣れているように見えたかも。
ハトって昔の昇平と似ていると思う。しゃべれなくても、よく観察していると行動の意味が分かってくるし、ことばが通じなくても、それなりに合図を送ることができるから。イヌやネコも同じ。(笑)
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開店時間を待って、駅ビルの中のゲーム・ビデオ屋さんへ。ビデオはレンタルしても返しに来るのが大変なので、もっぱらゲームのデモンストレーションをやっていた。他の子がやっているのを眺めたり、昇平が自分でもやってみたり。
一番気に入ってやっていたのは「ワンピース」の格闘ゲーム。高校生くらいのお兄さんと対戦していたこともあった。でも、ちょっとでもダメージを食らうと「なんでやるんだよー!」なんて文句言うものだから、相手が手加減してくれて・・・昇平のほうでも逃げ回るようになって、結局時間切れ。
母が「はい、次の人に交代ね」と引きずってコントローラーから引き離した。(苦笑)
でもまあ、見ていたら、自分でもそこそこ交代することができていたようだ。
学校で、お友だちと交代しながらコンピューターを使っているからかな。
そのあと、疲れてきたので、本屋で本を買って待合室で読み、またゲーム屋に戻ったところへ、映画を見えた旦那とお兄ちゃんがやってきた。映画は「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」だったのだが、なかなか面白かったらしい。
お腹もすいたので、駅ビル内のハンバーガー屋さんでお昼を食べて、家に帰った。
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とまあ、これが今年の我が家流こどもの日の過ごし方。
昇平とも映画を見てみたい気はするけれど、もう少し彼が大人になってからだなぁ。
ただ、たったこれだけのことにも、昇平はものすごく興奮して、ゲーム屋ではやたらとぐるぐる走り回っていたし、しまいには、すっかり疲れ果てて旦那に抱っこされていたから、やはり遠出は無理だったのだろうと思う。
まだ学校生活に慣れなくて疲れていたから、連休はのんびり過ごしたところでちょうど良かったんだろう。
GWも残すところあと一日。
今日はまたお菓子でも作ろうかなぁ。
そうそう。宿題も少し出ていたんだわ。それをやらせながら、学校の準備もさせなくちゃね。
[02/05/06(月) 09:02]