得意な教科と不得意な教科
先日、昇平に聞いてみた。
「昇平くんが、学校で一番好きなお勉強は何?」
「算数!」と即座に答えが返ってきた。
「じゃあ、一番好きじゃないお勉強は?」
「え〜っとぉ・・・国語」
ちなみに、それ以外の教科の順位も聞いてみたら、好きな順に、算数→図工→体育→音楽→国語だそうだ。
図工と体育はほぼ同じくらいの順位の様子。
音楽は、聴覚に混乱が起こりやすいから、まわりで一斉に音を鳴らされたり歌われたりすると、自分の声が聞こえなくなるのかもしれないな〜。
生活科はお勉強とは思っていないらしい。ゆめがおか学級では、生活科に教科書を使わないしね。
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確かに、昇平は国語が得意ではない。
文字の読み書きは一応できる。時々、ものすごい書き順で書いていることはあるけれど。(^o^A
文字が読めるようになるのは早かったので、本を読むのも得意だし大好き。ただ、音読させてみると、途中読み飛ばしたり、読み違えたりすることが多いので、普段、本を読んでいるときにも、どのくらい正確に内容を読みとっているかは疑問。
落ちついて読めば理解することが多いけれど、その「落ちついて」がなかなかできないのがADHDっ子だから・・・。(苦笑)
ことばの発達が遅れていて、人と深く話し合った経験がないのも、国語に影響しているところが大きい。
登場人物の心情を読みとりましょう、という内容は、ただ文章を読んだだけでは、気持ちを想像したり読みとったりすることができない。
ただ、その文章を、登場人物の心情に合わせた声音で読んであげると、たちまち理解する。「楽しい気持ちだ」「悲しい気持ち」「怒ってる」・・・。
と言うわけで、国語は昇平にとって、ちょっとハードルが高い教科になっている様子。
でも、国語そのものは好きなんだよね。お話を読むことも、おしゃべりをすることも、基本的には大好きだから。
どうやったら、国語が昇平にとって分かりやすく楽しくなるかな、とずっと考えている。
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それに対して、目で見て理解したり、ものを動かして理解したりする算数は大好き。
今朝も「(お勉強が終わったら)算数セットやるんだ〜」ととても楽しみにしながら登校していた。
なんでもいい。大好きな教科があるのはいいことだよね。
好きな教科があれば、学校も好きでいられるもの。
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ところで、ここでお知らせ。
まもなく、ADHDっ子を持つお父さんたちのための本が花風社さんから出版されます。
『自分で自分をもてあましている君へ パパはあきらめないよ、君の将来』。
パトリック・キルカーPh.D 及び パトリシア・クインM.D.著
ニキ・リンコ訳
あとがきを、私、朝倉が書かせていただいています。
詳しくはこちらからご覧になれますので、興味のある方はお訪ねください。
↓
http://www.kafusha.com/shinkanyoyaku/shinkanyoyaku.html
[02/06/04(火) 20:14]