昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

大雪

関東甲信で大雪になった翌朝、ここ福島県でもまとまった雪が降った。
今年初めてのまともな積雪。屋根や木の上には、20センチ近い雪が降り積もった。

さすがに冷たそうなので、昇平に手袋を出してやったら、昇平は大喜び。(自家用車で登校しているので、今までは手袋が必要なかった。)教室に到着するなり、森村先生に「ほら、見て見て!」と手袋を見せ、「一緒に雪合戦しよう!」と誘っていた。
先生が「うん、やろうね。でも、その前にお着替えしないと」と言うと、昇平、本当に、あれよあれよという間に着替えをすませ、運動着袋をロッカーにしまい、ランドセルを開けて、連絡袋を先生に提出し、ノートや教科書を机にしまい・・・まったく、すばらしいスピードだった。
そうして、どんな雪合戦をしたのか。
以下は、森村先生が連絡帳につづってくれた、そのときの様子です。

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今日の朝の着がえ、はやかったですねー。びっくりしました。
8時から、読書の時間が始まるまでの15分間、みんなと雪合戦をしました。
ところが、やがて、雪合戦をしているうちに、昇平くんの姿が見えなくなりました。
あれっ、と思っていると、陰で雪玉をたくさん作っていました。おそらく、攻撃用に作って置いているんだなぁ・・・と思ってのぞいていると、「大きくなったぞ!」の声。そこからは、大玉作りに遊びが変わってしまいました。
そのうちに、KTくんに見つかり、雪玉をぶつけられると、「うわぁーい」。また、雪合戦へ参戦しました。
おもしろかったですよ。

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攻撃用の雪玉を作っていたはずが、目の前の雪玉を大きくすることに変化して、夢中になってしまう。
いかにも昇平らしいなぁ。
でも、そこをクラスメートに攻撃されて、『あっ、そうだった。今は雪合戦の最中だったんだ』と思い出しに違いない。なんだか、目に浮かぶようだわ・・・(笑)。

今回の大雪では、昇平のほうから「一緒に雪合戦しよう」と誘いかけの言葉が出るようになって、それが嬉しかった、という森村先生のコメントも別な日にあった。
校庭に氷を探しに行って、先生との約束を忘れて池の氷を取りに行き、森村先生に本気で叱られて大泣きしたり・・・というエピソードもあった。
雪や寒さが、昇平の行動と心の動きを発展させているのが分かる。
「四季の移り変わりを通じて、心豊かな子どもに育つ」とは、幼稚園や保育園、学校などでよく掲げられる教育目標だけど、それって、こういうことなのかもしれないなぁ、と昇平を見ながら感じている。

「教育の成果」というのが一番はっきり見えるのは、もしかしたら、昇平たちのような子どもたちなのかもしれないな・・・。

[02/12/13(金) 08:51]

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