昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

昇平、上級生になる

新学期が始まった。
昇平も3年生になり、協力学級がクラス替えになって、担任もお友だちの顔ぶれも変わった。
とはいえ、同じ学年に今まで担任だった田辺先生はいるし、保育園や児童館でずっと一緒だったお友だちも何人かいるので、あまり心配はしていない。新担任と森村先生の間で連絡を取りながら指導してもらえるのは間違いないので、親は安心して新学期を迎えることができた。
昇平も、新学期当日だけは新しいクラスに行くことを不安がっていたけれど、翌日からはもうニコニコで、協力学級で新しく一緒に勉強する理科をとても楽しみにしながら学校に行っている。順調なスタートを切れたようだ。

そんな中、隣の「ゆめがおか1」のクラスに1年生が入学してきた。
3月に、ゆめがおか1、2合わせて5人も卒業生を送り出して、すっかり淋しくなっていただけに、新入生が来て子どもたちは大喜びしている。
ところが、ここでひとつ問題が。
今回の新入生を含めて、両クラスの子どもたちのイニシャルが、全部KかSになってしまったのだ! 今までのようにKくんとかSくんとか言っていると、誰が誰だか分からなくなってしまう。
そこで、今年からは子どもたちをA君、B君・・・と呼んでいくことにする。
両クラスのメンバーは、以下の通り。

6年生 Aくん(ゆめがおか1)・・・気が優しくて力持ち。
5年生 Bくん(ゆめがおか2)・・・ゆめがおか2ができた当初からの児童。
                  森村先生のやり方はすっかり分かっている。(笑)
    Cくん(ゆめがおか2)・・・2年生の途中でゆめがおかに移ってきた児童。
                  昇平と気が合うらしい。
4年生 Dくん(ゆめがおか2)・・・小柄だけれど陽気で元気。マシンガントークが有名。
3年生 昇平 (ゆめがおか2)
そして、今回の新入生、1年生のEくん(ゆめがおか1)

入学式の翌日、教室に1年生のEくんがやってくると、みんな、わっと大喜び。
昇平も、着替えの途中でランニング姿だったのに、Eくんに近づいていって自分から話しかけ、頭をなでて「ぼく、いっぱいお世話してあげるよ」と宣言していた。
昇平は入学してからこれまで、ずっと最年少でいたから、自分の下に後輩が入ってきて、とてもとても嬉しいのだ。
そう、昇平は上級生になったのだ。

さて、それでは実際の昇平の上級生ぶりはどんなふうか。
森村先生からの連絡帳から転載してみる。

   ☆★☆★☆☆★☆

今週はEくんと交流を持つことを中心に、活動が進んでいます。

今日は、学級写真をとるために外に出たので、みんなで校庭で過ごしました。
生き物が好きなEくんに話しかけて、お世話をしてあげようとする昇平くん。
でも、夢中になることを見つけると、まわりの声が耳に入りづらくなるEくん・・・
やがて、どうしていいか困って、少しずつ距離をおく昇平くん・・・

一年生が入学するたびにくり広げられる(?)光景ですが、笑ってしまいます。
結局、ベテランのAくんとBくんが、ずっとEくんの相手をしてあげていました。

   ☆★☆★☆☆★☆

読んで、私も思わず笑ってしまった。
そういえば、2年前昇平が入学したときもそうだった。
学級の上級生たちは、後輩が入ってきたのが嬉しくて嬉しくて、いろいろお世話をしようとしてくれたのだけれど、ゴーイングマイウェイな昇平は、話しかけられる声も耳に入らず、興味のあることにだけ夢中。
戸惑ったような顔をする上級生たち・・・
「先生ー、昇平くんが言うこと聞いてくれないよー」と森村先生にSOSを求める子もいたっけ。
でも、いつの間にか、上級生はほどよい働きかけができるようになり、昇平も呼びかけられた声が聞こえるようになり、自然に関わり合えるようになっていった。
昇平もEくんも、そんなふうに成長していくんだろうな。これからが、とても楽しみだ。

来週には参観日があって、Eくんの入学歓迎会が開かれる。
きっと、楽しい会になることだろう。

   

[04/04/10(土) 10:59] 学校

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