昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

昇平のプロフィール(改訂版)

さて、久しぶりの日記更新です。
春休み中、昇平がパソコンを占領していて、私が使う時間が極端に減ってしまったからです。夏休みが始まる前に、私専用のノートパソコンを購入しようかな。(う〜ん、資金が・・・)

春休み中、いろいろなことがありました。
成長も、成長に伴った混乱も、さまざまな場面を通して見られました。それらのエピソードをひとつひとつ取り上げていったら、とてもこのコーナーでは収まりきらないでしょう。
そこで、新しいプロフィールを作ることで、最近の昇平の様子を紹介することにします。
実は、協力学級がクラス替えになり、担任も変わったので、入学時に作ったプロフィールを作り直す必要が出てきたのです。ここで書けば、一石二鳥。(笑)

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   〜プロフィール〜

【氏名】  朝倉昇平
【生年月日】1995年8月26日
【年齢】  8才


【困っていること】
ぼくはADHDと診断されています。ADHDの症状に加えて、自閉症のような特徴もいくらか持っています。
そのせいで、困ったり不安になったりすることがよくあります。不安になると、どうしていいのか分からなくなって混乱してしまうこともあります。
今はなにをする時なのか、自分のまわりでなにが起こっているのかが分かれば、安心して力を発揮できるようになります。理解できなくて困っているときには、ぼくに分かるように説明してください。
ことばだけで説明されるとよく分からないことがあるので(長いことばを耳で聞いて理解するのは、ぼくには難しいのです。)、短いことばで、はっきりと伝えてください。絵や図を使って説明したり、実物を見せてもらうのも、分かりやすくなって助かります。予定を書いたメモなどがあると、分からなくなったときにいつでも確認できるので安心できます。(でも、いつも絵やメモが必要というわけでもありません。)

※(母の視点から)
昇平が不安を感じているとき、不安そうな顔をすることもありますが、逆に表情がなくなってしまうこともあります。困惑して、必死で状況を整理・理解しようとしているときになるようです。不安になると、普段理解できるようなことも理解しにくくなります。混乱してパニック状態になると、同じことを繰り返し言ったり、大声で騒いだり、泣き出したりします。分からなくなったときに質問して答えてくれる人、困っているときに助けてくれる人がそばにいると、ぐんと安心感が増して安定します。


また、ぼくはうっかりやぼんやり、自分の気持ちが抑えられなかったりすることで、失敗してしまうことがあります。そのために、何も知らない人からは「しらんふりをする」「だらしがない」「わがままな子ども」と誤解されてしまうこともあります。
でも、ぼくは本当は「立派で優しい小学生」になりたいといつも思っています。
ぼくがうっかり気がつかないでいるときや、なにか大事なことを忘れてしまいそうなときには、声をかけてください。
ぼくが興奮して自分をコントロールできなくなっているときには、ぼくが落ち着くのを待ってから、静かに話して聞かせてください。


【好きなこと・もの】
絵を描くのが大好きです。紙に描くのも好きだけど、パソコンのお絵かきソフトで描くのも大好きです。工作も好きです。
家での遊びで好きなのはゲームです。最近はパソコンを使ってオンラインゲームも楽しんでいます。ブロック遊びも大好きです。
勉強で好きなのは算数です。形の勉強は特に大好きです。3年生で始まる理科も、とても楽しみです。
生き物の中では犬が特に好きだけれど、犬の体に触るのはまだちょっと怖い気がします。
食べ物では肉料理が好きです。好き嫌いが多かったけれど、最近食欲が出てきて、いろいろなものが食べられるようになってきました。
キャラクターやアニメで好きなのは「カービィ」と「かいけつゾロリ」です。


【苦手なこと・もの】
一番苦手なのは、大泣きする子どもです。大きな泣き声を聞くと怖くてしかたなくなります。耳をふさいだり、自分で声を出して泣き声が聞こえないようにしたりします。それでもその子が泣きやまないと、怒ったり「殺すぞ」などと怖いことを言ってしまうこともあります。なんとか泣きやませたくて言ってしまうだけで、本当に乱暴する気持ちはありません。
赤ちゃんも苦手です。いつ大声で泣き出すか分からなくて怖いからです。
大声で誰かを怒っている人も苦手です。怖いし、一緒になって自分も怒りたい気持ちになります。

※(母の視点から)
泣き声、怒鳴り声が苦手なことの背景には、場面の理解がよくないことが関係しています。なぜ泣いているのか、怒っているのか、怒られているのかがよく分からなくて、激しい声だけに拒否反応を起こしているようです。また、一種のトラウマである可能性も医師から指摘されています。そういう場面に居合わせてしまったら、別の場所に移動させるなどして落ち着かせてから、場面の説明をしてやってください。すぐには理解できないかもしれませんが、その積み重ねで、やがては「様子を見ていてよい泣き声」があることを理解するだろうと思います。


食べ物で苦手なのは、豆やナッツ類、納豆、味噌、マヨネーズです。でも、給食に出てきたときには、少しずつでもがんばって食べようとしています。
生き物で苦手なのは、クモとテントウムシです。テントウムシは背中に水玉模様がたくさんあるし、冬越しにウジャウジャ集まっている様子が気持ち悪いからです。
人の顔や名前を覚えるのも苦手です。なかなか覚えられません。
自分の思っていることを話すのは大変ですが(適切なことばがなかなか思い浮かばないから)、ぼくの話を聞こうとしてくれる人がたくさんいるので、がんばって話しています。

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以上は、母が昇平の日々の様子を観察して把握したことを、本人の視点から書いたものです。
なにぶん家庭の中での観察が主になっているので、母が気がつかないこと、見逃していることもあるだろうとは思いますが、学校での指導の参考にしていただければ幸いです。

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さーて、これをプリントアウトしたら、担任を通じて協力学級の担任に渡していただこうっと。

[04/04/08(木) 15:41] 学校 日常

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