昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

SSTの最終回〜SSTレポート・9〜

11月から始まったSSTも、先週の土曜日で最終回を迎えた。
5ヶ月間に計9回のセッション。(当初は10回の予定だったが、病院側の都合で1回休みになった。)昇平はついに1度も休まず参加することができた。

途中、SSTのセッションの意義が分からなかったりで、参加を嫌がった時期もあった昇平だが、後半は積極的に参加するようになり、お友だちの顔や名前も覚え始めて、一緒にゲーム活動などを楽しむようにもなった。
今回も、セッションの部屋の床に「SST総まとめすごろく」なるものがセッティングされているのを見たとたん、「ぼくもやりたい!」と言って、一足先に到着して遊んでいたSくんと一緒にジャンボすごろくを始めた。
コマは自分自身。クッションのようなさいころを転がして、出た目のマスに書かれた指示(実はSSTの復習内容)に従う、というもの。
見ていると、昇平はちゃんと順番を守って、Sくんと交代しながらさいころを振り、得意そうにSSTの問題に答えていた。
『このマスに止まったら自己紹介しよう』→「朝倉昇平です!」(間髪を入れず完璧な自己紹介をしたので、スタッフも親も思わず「おぉ〜!」)
Sくんもなかなかのもの。3マスくらい後ろにいた昇平が『このマスにお友だちを誘おう』を出したとたん、「あ〜、なんだよぉ〜!」と言いながらも、ちゃんと後ろのマスに戻ってきてくれた。戻らされても怒ったりしなかったし、昇平に文句を言ったりもしなかった。
みんな、ちゃんとSSTで学習したことを身につけているんだな、と感心しながら見てしまった。

病院からは、SSTスタッフから学校担任への報告というのもいただいた。
A4版の紙に、こんなことが書かれていた。

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森村先生

 今回は朝倉昇平くんのCSST参加に関しまして、ご協力いただきありがとうございました。お陰様をもちまして、CSSTもこの3月で終了となりましたので、観察によるセッションでの様子を報告させていただきます。


○「セッションの参加状況」
 毎回休まず参加することができました。本人も楽しみにして参加されていたようです。ご家族の方にも「親の会」に積極的に参加していただきました。


○「セッション内容の理解」
 セッション中に内容とは違うことにとらわれ、集中できないときもありましたが、理解はきちんとできていました。ロールプレイでも相手役をやりたがったり、モデリングと違う設定でやりたいと意見を通す姿も見られましたが、回を重ねるごとに適切に行うことができるようになりました。


○「他児との交流」
 自分から声をかけて遊ぶ姿も見られています。特に年下のお子さんには優しく接する姿も見られました。


○「今後の課題」
 要求に固執してしまい、セッションを妨げてしまうことがありますので、感情のコントロールがもう少しできるようになると、より生活しやすくなると思います。


 セッションを運営して行くにあたり、先生から頂いた情報や宿題カードのコメントが大変役に立ちました。ご協力ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


CSSTスタッフ一同

 ※注:CSSTとは、子ども用SSTプログラムの略称

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この報告書は、今朝、森村先生に直接お渡ししてきた。(今日は登校日だったので。)
母親である私自身にも、とても参考になる文章だったので、コピーは手元に残してある。

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SSTプログラムは、このあと少しの間、お休みになる。
行きつけの病院が隣の市の駅前にクリニックを出すことになり、そちらでの営業が始まってから、SSTもクリニックに場所を移して再開されることになっているからだ。
うちもまた続けてセッションを受けようと考えている。
やっと、他の子たちを覚えて、楽しく活動できるようになっていたところなので、このまま終わってしまうのは惜しいのだ。一緒に参加してきた子たちのお母さんたちも、継続を希望しているし。
早く再会されますように! ・・・昇平が、お友だちの顔を忘れてしまわないうちに。(笑)
 

ちなみに、この日のSSTの内容は「今までのまとめ」だった。
総復習すごろくを楽しみ、皆でカードを書いたらしい。昇平も、スタッフの皆さんからの暖かいメッセージカードをもらい、母や父宛に感謝のカードを作ってきた。
「お母さんより・・・昇平へ」「お父さんより・・・昇平へ」
むむ? 「より」と「へ」の使い方を間違えているぞ〜。
ま、いいか。(^_^;)

[04/03/31(水) 09:15]

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