昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
総合的判断
今朝のこと。
着替えをすませて台所に行くと、祖父母がすでに朝食を食べ始めていた。
祖父母の前に大好物のウィンナーの皿があったので、昇平、すぐさまそれを自分の前に持って行ってしまった。
すると、祖父がそれを見て
「あれあれ、昇平が1人で皿ごと持っていっちまったぞ」
と言った。
昇平、ちょっと考える顔をしてから、おもむろに、自分の箸でウィンナーを1本取って、祖父に差し出した。
「はい、おじーちゃん。あーん」
祖父もウィンナーを食べたかったのだろうと判断し、1本分けてあげたのだ。
ふ〜ん・・・・・・
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学校に登校してから。
今日は全校朝の会がある。ゆめがおかの子どもたちは自分の協力学級に混ざって参加するのだが、今朝は運動会の歌の練習があるので、並び方がいつもと違うよ、と森村先生が子どもたちに教えていた。
「だから、今日の予定を聞きに行ったら、そのまま協力学級にいるといいね」
「いつもの朝の会より早めに協力学級に行ってね」
ポイントを押さえて、子どもたちに指示をしている。
昇平は、いつもと違う並び方と聞いて、ちょっぴり不安そうな顔。「大丈夫だよ」と森村先生が安心させてくれていた。
やがて、昇平が森村先生に言った。
「ぼく、8時過ぎたら3年3組に予定を聞きに行く」
頭の中で段取りを考えて、そのくらいの時間に行くのがちょうど良さそうだ、と判断したらしい。
ふ〜ん、へぇ〜・・・・・・
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物事を総合して判断する、というのが、昇平はずっと苦手だった。
でも、少しずつ、いろいろなことが頭の中でつながって、判断できることが増えてきた気がする。
こういう場面のこういう状況で、こんなふうに言われたら、それはこういう意味なのだ、とか、こんな予定が入っているから、そのためにはこうしなくちゃいけない、とか・・・。
もちろん、まだまだ場面の読み違い、判断の間違いはあるけれど、少しずつ、その力が伸びてきているのが感じられて、母はすごく感心してしまうのだった。
[04/05/14(金) 14:31] 日常