昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

昇平、熱を出す

今日の12時過ぎ、突然、学校から電話がかかってきた。
「昇平くんが午前中からいやにおとなしくて、寒いと言うんで熱を測ったら38.5℃を越えていて・・・」
とドウ子先生。ありゃりゃ〜。ついに出ましたか。

昇平は新しい学年に上がってしばらくすると、緊張や疲れがたまって、調子が悪くなってくる。
小学生になったばかりの春には、登校すると神経性の頭痛が起きて、教室の片隅で昼寝ならぬ朝寝をした時期があった。あのときは、森村先生に添い寝してもらって乗り切った。
2年生になった春には、帰宅してから疲れがどっと出て、一人で部屋に閉じこもってゲームやビデオを楽しむことで、リフレッシュしていた時期があった。
3年生の春には、そういうことはなかった。あれは、ゆめがおか学級3年目で、担任もお友だちも持ち上がりで、大きな変化があまりなかったから、割と余裕で新学期を過ごすことができたらしい。
そして、今年、ゆめがおかの担任が変わった。同時に4年生の協力学級の担任も変わった。どちらの担任もとても理解のある先生で、昇平は精一杯、高学年としてがんばり始めていたけれど、そのがんばりぶりが見えるからこそ、「そのうち疲れが出てきそうだな・・・」と私は密かに考えていたのだった。

急いで学校に迎えに行くと、昇平は青い顔でヒーターの前に座っていた。すぐわきにドウ子先生がついていてくれている。自分の調子が悪いのが自分でも分かって、不安でしかたなかったらしい。「ぼく、死んじゃうの?」と言う。いやいや、死にませんって。病院に行って、お医者さまに見てもらって、お薬をもらって飲めばちゃんと治るよ。
「ホントに治る?」
そうか〜。最近、めったに熱も出さなかったから、病気になって治る過程を忘れちゃったんだね。

様子と顔色と、これまでの経過から総合して、扁桃腺の熱だと予想はついたので、母はあまりあわてなかった。
病院では「インフルエンザの可能性もまだありますから・・・」と言われたけれど、インフルエンザの熱の出方とは、違うものねぇ。
とにかく、これは休ませないと治らない熱。解熱剤も処方されたけれど、それを飲ませなくてもよく寝ているし、あまり苦しそうじゃないので、今のところは使っていない。下手に熱を下げると、具合が悪いのに動き回り始めて、かえって安静にできなくなるからね。(まったくADHDってヤツは・・・苦笑) 
鼻水の薬と咳止めも処方されているけれど、それも症状があまりひどくないから、飲ませていない。扁桃腺のための抗生剤を飲ませているだけ。
先生、お薬多すぎです。昇平はリタリンやらデパケンやら飲んでいるので、飲ませる薬は最低限にしておきたいんです・・・。という話ができるような小児科医なら、いいんだけどねぇ。できないから、親がこうして自己防衛。
皆様は、できれば、きちんと薬や症状の相談ができるかかりつけ医を見つけましょう。(苦笑)

さっき、熱を測ったら、39.4℃の熱があった。最近には珍しい高熱。でも、その割には落ちついていて、母のそばにふとんをしいて、スースーとよく寝ている。
これは、静かに休ませておくのが何よりの特効薬だね、きっと。
熱が下がるまでには2,3日かかるかもしれないけれど、それが落ちつけば、今度はゴールデンウィークになるし、それが過ぎる頃には、きっと新しい環境にも慣れて、がんばりすぎることもなくなるだろう。

毎年毎年、この時期になると考えることなのだけれど、私は昇平に「がんばらなくていいよ」とは言いたくないのだ。
だって、昇平は「1つ上級生になってがんばれるようになった自分」を自覚したがっているのだもの。
だから、毎年私は心の中で昇平にこう話しかける。
「がんばりたかったら、がんばりなさい。ただ、疲れたら休もうね。休めば、またがんばれる元気がわいてくるから」。
大丈夫。ドウ子先生もみんなも、昇平が元気になってくるのを、ちゃんと待っていてくれるからね。

[05/04/20(水) 19:50] 学校 日常

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