昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

お泊まり会で見えたこと

先週の土日に、『とーます!』(福島県ADHD家族会)のお泊まり会に参加してきた。もちろん、昇平も一緒。
宿泊先は、郡山市内の自然の家。参加したのは6家族+専門者2名。
大人8名に子ども10名という人数は、あまり多いとは言えないかもしれない。でも、建物自体あまり広くないので、我々にはちょうど良い規模だったような気がする。特に療育的なプログラムはなく、とにかく子どもたちと遊び、2日目には革工芸にも挑戦して、皆でオリジナルキーホルダーを作った。

昇平は、こういう場所に泊まるのは初めて。6年生になったら学校の宿泊学習があるので、その準備を兼ねて体験させておきたかったのだ。だから、私も集団の中での昇平の様子を、つぶさに観察していた。お泊まり会での昇平の様子を、情景的に記録しても良いのだが、今回は目的が目的だったので、私が気がついたことを列記する形にしてみる。


【全体的な様子】

・初めての施設にもあまり戸惑う様子はなく、食堂などへも館内の案内板を見て移動していた。

・スケジュールを紙に書き出しておいたからか、予定に戸惑うこともなかった。もっとも、予定と言うほどの予定も入っていない、のんびりした合宿だったけれど。

・1つ年上の5年生の男子3人組のグループにまざって遊びたくて、なんども自分から話しかけていた。でも、年齢と社会性の遅れから、仲間はずれにされて怒ることもたびたび。(^_^;)

・相変わらず小さな子どもの泣き声やぐずり声は苦手。向こうのお母さんも事情はよく知っているので、「寝る部屋は別々にしようね」などと親同士で話し合って切り抜けた。

・バイキング方式の食事に大喜びで、たくさん食べた。


【宿泊学習に向けての課題点】

・入浴手順がまだ1人では完璧にできない。タオルを持たせたのに、それを使わず、手で体に石けんを塗りたくって洗ったとか。確かに、普段はスポンジで体を洗っているが・・・。母が一緒に入浴できるうちに、タオルの使い方をちゃんと教えておかなくては。

・1人で寝る練習。今はまだ母にくっついていないと寝られないので。

・おねしょ対策。でも、最近2,3日に一度は失敗しない日があるので、もう少しなのかもしれない。

・自分の荷物の管理。これは、折を見て練習させていこう。


【再確認したこと】

・昇平が全体活動を楽しんでいくためには、1人で静かに過ごせるリフレッシュタイムが必要。にぎやかに遊んだ後や、疲れてきた時には、1人きりでゲームをして過ごしていた。

・やはり全体への話を集中して聞くのは苦手。革細工では興味のある活動だったにもかかわらず、講師の話は半分も聞けなかった。同じことは学校でも起こっている。障害があるからなのは当然だが、それでも何かしら対策はあるのではないか、と週明けに学校で担任と話し合った。

・子ども同士の関わりを求める気持ちは強くなったが、相手の言っている内容や状況が理解できず、それを聞き返しても納得できる答えがもらえないと怒り出していた。(相手も同じADHDっ子たちだから、説明がうまくできないし・・・苦笑) 仲介者が必要と感じたが、親がその役目をすると子ども同士の関係が崩れるので、介入が難しかった。

・でも、丁寧に関わり方を補助していけば、きっともっと上手にお友だちと関わっていけるようになるだろう、という手応えも感じた。


【その他】

・同じ立場の親同士、時間を気にせずいろいろ話ができて・・・あ〜、楽しかった! <これは私の感想。(笑)

[05/05/12(木) 14:55] 学校 日常 療育

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