昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
最上級生と最下級生
ある晩、お風呂に入ろうとしたら、昇平が思い出したように言った。
「ぼく、大きくなったり小さくなったりするんだよ」
意味がわからなかったので
「どういうこと?」
と聞いてみたら、茶目っ気のある表情で昇平が答えた。
「ぼく、学校では一番小さいけど、学童では一番大きくなるんだよ」
なるほど。
学校のゆめがおか2の教室では、昇平は入学以来ずっと一番下級生だけれど、今年から学童では昇平が4年生で最上級生。場面によって、一番年下の扱いをされたり一番年上の扱いをされたりするのを、実感で経験しているわけだ。
ぼくは同じ人間なのに場所によって扱われ方が違うんだよ、というのを教えたかったらしい。
そう。場面によって周りの人の見方や扱いって、変わるんだよね。
昇平くんがそれを感じるようになってきたってことは、すごいと思うよ。
それに、ゆめがおかや4−3の中だけにいたら、ずっと一番下のような気がしていただろうけれど、学童に行っているおかげで、一番お兄さんにもなれてるね。昇平くんは家の中でも一番年下だから、本当にすごくいい経験をしていると思うよ。
この子たちは、どうしてもいろいろな場面で自分を劣っている、遅れていると感じやすい。同級生の中にいたって、やっぱり周りの子たちより言動が幼いことが多いから、同級生や大人たちから馬鹿にされたり叱られたりして、セルフエスティーム(良い自己イメージ像)が低下しやすい。
偶然の結果ではあったけれど、今年、学童の最上級生になれて本当に良かったと思う。
今度は、名実共に最上級生らしくふるまえるようになっていくことだね。
春からは5年生。学童の希望者は多いから、来年は継続が難しいだろうけれど、他のいろんな場面でも上級生らしい上級生になれるように、がんばろうね。
お兄さんらしい昇平くんって、なかなか「かっこいい」と、お母さんは思うよ。
[06/01/15(日) 13:02] 学校 日常