クラスメートとの関わり・3
一昨日、昨日の日記にもあるように、昇平は友だちや家族と遊ぶのを楽しむようになってきた。
もちろん、今急に始まったわけではなく、しばらく前から少しずつその傾向は見えていたのだけれど、ここに来て、それがはっきり目に見えてきた、という感じ。昨日の連絡帳にも、こんなことが書かれてきた。
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1月23日(火) 記録者:ドウ子
今日も、L子さん、I君と、自分たちで作ったルールと自作カードで、カードゲームをしていました。もめることもなく、とても仲良く遊べました。
昨日も書きましたが、今日も“一人で絵描きをする”という姿はありませんでした。6年生のF子ちゃんが見ている本をのぞき込んだり、友だちとしゃべったり……ひとり遊びから卒業しつつあるように感じます。
今日は鼓笛の移杖式でしたが、とてもきちんと過ごすことができました。
※(昇平が図工の時間に版画用に描いた上半身の絵が貼付してあった)
この絵は図工の時間に鏡を見て、自画像を下書きしたものです。西尾先生の報告によると、バランスは先生から教わりましたが、描いたのは本人だそうで、とても良く描けていると感心しました。……が、本番に描いた作品は、もう少し崩れたらしく、本人も下書きの方がうまくいったと思っているらしいです。
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もう何年も前になるが、病院に診察に行った際に主治医から、「人の特徴を正確に描けるようになったらいいですね」というようなことを言われたことがある。特徴を正確に、というのは、目、輪郭、口といったものだけでなく、鼻や眉毛、耳、首、眼鏡……といった、現実にある人の顔のパーツも描き込むということで、それはつまり、周囲にいる人たちをしっかり観察するようになってきた証拠になるのだ、という話だった。
周囲の人たちをしっかり観察する、というのはつまり、周囲の人々に目を向け始めた、ということ。最近の昇平の様子と照らし合わせても、なるほどその通りだな、と思わされた。
やっと本格的に、自分以外の誰かと過ごすことを楽しいと感じ始めた昇平。安心のために一緒にいたい母親や大人ではなく、自分と対等の立場で一緒に遊べる相手を求めるようになっている。そんなとき、同じような段階にいるお友だちがクラスにいて、一緒に楽しく過ごす経験ができるということは、本当に素晴らしいことだな、と思っている。
昇平が図工の時間に描いた自画像の下書き
(写真をクリックすると大きくなります)
[07/01/24(水) 24:31] 学校 日常 発達障害