昇平てくてく日記2
小学校高学年編
11月(5)〜根気強く・まったりした日曜日
11月26日(月)
今日は学校でも家庭でも特に変わったことはなし。
夜、窓の外から「ドーン」という音が突然聞こえてきた。「事故があったんじゃないの?」と昇平が言うので、え、まさか、と思いながら窓を開けたら、本当に近くの交差点で車同士がぶつかっていた。様子を見に行ったけれど、死者や重傷者は出ていなかった様子。邪魔になりそうだったし、昇平も不安がっていたので、近くには行かずに引き返した。間もなく救急車や事故処理車が到着。「事故は怖いね」と昇平が言っていた。
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11月27日(火)
(ドウ子先生の連絡帳から)
今日も給食の時、一年生の二人がそれぞれ、牛乳をこぼしたり食べるのを嫌がったり……。昇平くんは立ち上がり、椅子を振り上げようと椅子の背に手を掛けて怒っていましたが、私に「どうするの?」と言われるとやめました。そして、立ったまま、二人を交互ににらみつけていました。
今まで、どちらか一人と言うことはありましたが、二人同時に先生たちに指導されたことはなかったので、「右を見たり左を見たり、昇平くんが一番忙しそうだった」と介助の西尾先生がおっしゃったほどでした。
一年生との生活で気づくこと、学ぶことは多いと思いますが、それがあと少し、というのは残念に思います。中学生になると、また自分たちが一番小さくなってしまいますので……。
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11月28日(水)
学期末の漢字テストが近づいてきたので、学校で復習を始めたらしい。
今までだったら、練習範囲を聞いただけで「そんなにやるのか!?」と怒っていたのが、今日は「○時○分の授業終了まで、自分のできるところまででよいから練習する」という説明でも、黙々と練習することができたという。
家庭学習でも、今までなら量が多かったり、わからなかったりすると、すぐに怒ってパニックになっていたのに、最近はその回数がぐっと少なくなってきた。
インフルエンザの予防接種を受けた。若干不安がったけれど、騒がずにできた。
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11月29日(木)
(ドウ子先生の連絡帳から)
給食の時、一年生がなかなか給食を食べないのに気がつき、怒ってはさみを振り上げました。「威嚇しただけ」と自分で言っていますが、どんなことがあっても刃物を人に振り上げてはいけない、と厳しく指導しました。怒ったときはさみに手をかけることは度々あることなので、やめさせなければならないと思います。(漢字の練習より指導する優先順位が高いのは、こういうことなんだろうな……と感じています。)
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(母の連絡帳から)
本当に毎日ご苦労をおかけします……。
迎えの車の中ではさみのことも自分で話してきたので、そういうことは絶対にしてはいけない、と私からも言い聞かせました。
三週間に一度の受診日だったので、病院でも主治医にこの件を報告して、ドクターから「自分の小さかった頃を思い出して、もう少し優しく一年生に接してあげるんだよ」と言われていました。
理由はどうであっても、やってはならないことは絶対にしない――。家庭でも根気強く繰り返し教え続けたいと思います。
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11月30日(金)
学校でも家庭でも特記事項なし。
昨日のことを挽回しようとするように、図書室で、他の子が脱いだ靴を揃えて並べる、ということを自主的にやっていたらしい。それをドウ子先生に報告して誉められたら、その後また図書館に行って、靴を脱ぐ人がいるたびにチェックしていて、「毎回やらなくてもいいんだよ」と先生に指導された、というおまけ付き。(苦笑)
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12月1日(土)
家でゆっくり過ごした。一日中家にいては運動不足になるので、一緒に公園に散歩にも出かけた。以前一緒に歩いたときよりも疲れにくくなったようで、途中で音を上げることがなかった。少し体力がついてきたかな?
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12月2日(日)
家族全員が家に揃った、珍しい休日。昼前に今日も昇平と一緒に散歩に行った。落ち葉を見ながら、落ち葉をエサにするというダンゴムシの話をしてくれたり、草におおわれた切り通しを見て「草の下に地層はあるのかな?」と言ったり、散歩しながら理科の授業で習ったことを思い出しているのがわかった。身の回りのことと自分が学習したことを結びつけて考えることが増えている気がする。
午後、父、兄、母、昇平の四人で麻雀ゲーム。久しぶりにやったら、昇平の遊び方が上手になっていた。結構長い時間、楽しく一緒に遊べたので、「大晦日にもまたみんなで麻雀ゲームしようね」と話した。
とにかく、まったりとした日曜日。「受験生がいるって言うのにのんびりしたもんだよな」と旦那が笑っていたけれど、まあ、こんな日もたまにはいいでしょう。
[07/12/03(月) 16:25] 学校 日常 発達障害