昇平てくてく日記３
中学校編
最近の昇平
先週は親戚の葬儀などがあって、日記の更新ができませんでした。
最近の昇平の様子を、思いつくまま列記してみます。
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自転車登校はずっと続いている。乗り方もだいぶ様になって、危なっかしさが減ってきた。
ロックの鍵をなくすことだけが心配だったけれど、本人もそれが一番不安だったらしくて、鍵を外すと必ず丁寧に制服の胸ポケットにしまっている。本来、昇平は慎重な性格をしているから、うっかり屋のADHDの特性を持っていても、性格でカバーしているらしい。
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親戚の葬儀で私も旦那も家を留守にした日。朝から雨が降っていて、自転車登校ができなかった。朝は私が車で送ったけれど、帰りは他の家族も用事があって、誰も迎えにいくことができない。
「しょうがない、歩いて帰ってきてちょうだい」
自転車で片道２０分の道のりは、歩けば４０分以上かかる。以前は心配でとても一人でなど歩かせられなかったけれど、今は毎日自転車で通っているから、道はちゃんと覚えている。
「え〜、遠いよ〜」とは言ったものの、「大丈夫、ちゃんと帰ってこられるよ」と言ったら、「いいよ」と了解してくれた。
その日、昇平は無事に歩いて下校。夜、感想を聞いてみたら、「遠かった」。
うん、よくがんばったね。でも、いざとなったら歩いて家に帰ってこられるとわかったことは、すごく大きな自信にもなったよね。
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二週間ほど前のこと。学校の昇平から突然電話がかかってきた。
いったい何事！？ と焦っていたら、
「今日、『まんがの達人』の発売日。お父さんに言っといて」
(・_。)ズリッ
『まんがの達人』というのは漫画の描き方を教えてくれる雑誌。二週に一度発行されるけれど、このあたりの書店では売っていないので、お父さんに仕事帰りに買ってもらっている。（もちろん、雑誌代は自分の小遣いから父に払っている） 今日がその発売日だから、お父さんに言っておいて、というわけ。
しかたないので、旦那にその旨をメールしたら、即返事があった。
「おー、そこまでできるようになったか(^o^)！」
学校からいきなり電話をかけてくるから、私は仰天したんですけど〜。父としてはそういう反応のわけ？
……ま、いいけどね。
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数日前。
日中仕事をして疲れて機嫌の悪かったじーちゃんが、夕飯の席で怒り出して昇平と喧嘩になってしまった。
以前は兄ちゃんとじーちゃんでよく喧嘩をしていたけれど、兄ちゃんはもう大学生で家を離れているし、昇平が大人になってきたしで、最近はじーちゃんと昇平で時々ぶつかる。
双方が相手を理解できなくて起きることなので、双方に説明をして納得してもらって、それは解決したけれど。
その夜のこと。
お風呂から上がった昇平は、いつものように茶の間をのぞいて、テレビを見ていたじーちゃん、ばーちゃんに「おやすみなさい」と声をかけた。ばーちゃんはすぐ返事をしてくれたけれど、じーちゃんはなかなか返事をしない。それを昇平が待っている。
やっと、じーちゃんが「はい、おやすみ」と返事をしたら、昇平はすぐに茶の間から出てきて、隣の食堂にいた旦那と私に「おじいちゃんと仲直りしたよ」と報告して、二階に上がっていった。
へー、本当に大人になってきた、と旦那と感心してしまった。
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オンラインゲーム『メイプルストーリー』も続いている。
仲の良い友だちもできたようだし、その場だけでグループを組むような友だちもいるらしい。
途中で食事に呼ばれたりして、ゲームから離れるときが互いに出てくるけれど、そういうときには一声かけあっている。
「ちょっと離れるよ、って言ったら、いいよ、って返事してくれたよ」
「（都合で）グループから抜けるって言ったら、わかった、って言ってくれたよ。優しいな」
相手から優しく受け止めてもらえることがとても嬉しいらしい。そのたびに喜んで報告してくれる。だから、そのたびに私も「良かったね」と言ってあげる。
他人から優しくしてもらえた子は、他人にも優しくなれる。そう思うから、いい経験をしているな、と本当に思う。
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昨夜は蒸し暑くて寝苦しかった。
私は昇平と一緒の時間に寝たけれど、疲れていたから先に眠ってしまった。
すると、昇平の声が聞こえた。
「なんか眠れないよー」
こっちは眠い。返事をしないでいたら、
「なんだ、もう寝ちゃったのか」
その言い方が妙に大人びていて、夢うつつながら、妙におかしかった。
最近の学校の連絡帳にも「落ち着いていました」と書かれてくることが増えた。
中学校にも慣れてきて、いろんなところで昇平は大人になってきているのかもしれない。
[08/06/12(木) 09:14] 家庭