てくてく日記・139「ノイズの中の情報」
定型発達のお子さんは、こんなに小さくても周囲を理解して真似をする
(顧問のM先生とお嬢さん:1歳4ヶ月)
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12/9(月)〜12/15(日)月:咳ひどくフリースクール欠席
火:休養日・咳おさまる
水:フリースクール
木:フリースクール
金:スクーリング(地学)→フリースクール
土:休養日、母:学習会と忘年会
日:休養日、母:帰宅
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昇平の咳があまりひどいので、月曜日はフリースクールを休ませて、たっぷり睡眠をとらせた。火曜日も先生の出張でフリースクールが休みだったので、引き続き休養。それで咳も治まり、やっと風邪から回復した。
精神面では気持ちの落ち込みをまだ少し引きずっていて、特にマンガの主人公やその結末にこだわって気にしていたけれど、考えすぎて不安になり、なかなか寝つけなくなっても、「心配しないで。ぼく一人でなんとかできるから」と言って、本当に自分で自分の気持ちを落ち着かせていた。心の浮き沈みのサイクルはまだ引きずっているけれど、その振幅が小さくなって、自分でも処理できるようになってきたように見える。
私のほうは、土曜日に親の会の勉強会と一泊の忘年会があったので、参加してきた。今回も参加者はあまり多くなかったのだけれど、顧問のM先生が奥さんと1歳4ヶ月のお子さんを初めて連れてこられて、アットホームな雰囲気で楽しく過ごすことができた。
私は定型発達のお子さんの行動を久しぶりで間近に見て、「わ〜、こんなこともわかるんだ」「わ〜、こんなことが真似できるんだ」と感心。「これだけ周囲の出来事が見えて理解できて真似することができたら、成長もしますよね!」と思わず言ったら、もう一人の顧問のN先生から「子どもって不思議だよね。こんなに小さいのに、周囲のたくさんの情報を、『これは自分に関係のあること』『これは自分には必要ないこと』って頭の中で一瞬のうちに仕分けることができるんだから」と言われて、あっ、そうか! と。
昇平は障害のために、周囲の情報を視覚的にも聴覚的にもまんべんなく拾い上げてしまうので、その中から大事な情報をピックアップすることが難しい。そのために逆に「こだわり」が生まれたりするのだ、ともN先生に教えていただいた。きっと、「これならばわかる」=「これだけ見ていれば落ち着ける」ということなのだろう。
そういえば、彼が小さい頃に大好きだった絵本は、シンプルな切り絵のような、背景に形がはっきり浮き上がる絵柄のものだったし、指示するときにも写真より単純なイラスト画のほうが理解できた。今現在も、割と普段からお気に入りの曲などをずっと聴いて、他の音をシャットダウンしている。すべては、頭の中に一度に流れ込んできてしまう視覚・聴覚情報をコントロールするために、本人なりに編み出した対処法だったんだなぁ、と改めて思った。自分にとってわかりやすい情報を周囲のノイズの中から拾い上げて、それに集中することで落ち着こうとしていたんだろう。
彼に指示するときには、一面ベタ打ちになっている世界の「どこに」注目し、「何に」耳を傾けたらいいのかを、具体的に教えるのが大切なのだな、とも改めて思った。きっとそのことが彼の中の安心を増やし、心配事を減らしていくんだろう。
勉強会の中のセッションも勉強になるけれど、忘年会でも新たな発見と学習があった週末だった。
(2013.12.16記)
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☆昇平のブログ→
「826番目のココログ」http://ley.cocolog-nifty.com/da_silver_zone_/※現在パソコン不調のため、更新休止中。
[13/12/16(月) 11:16] てくてく日記