 | 自己肯定への道 〜ひとりのADHD女性の手記〜
By くらげ |
その6
ADHDを知ったことも大きかったですが、自己肯定にもう1つ大きな影響を与えたのは、他職員の私に対する評価を聞いたことでした。
職場である問題が起こり、全職員が上司との面談を行ったことがあったんですよね。
問題に対する説明が主だったのですが、職員関係等の情報収集もしていたようで、上司が同僚(後輩)たちに、私についてどう感じているか聞いたということを、私との面談の時に教えてもらったのです。(良い職場にする為にはチームワークが大切だし、特に経験の長い職員の働きや評価も重要だからか? カミングアウト済みだから、私のことを心配してくれていたのかもしれないけど)
さてその結果ですが、Aさん(先輩職員)に比べて、決して私の評価は悪くないとのことでした。
誰かとの比較というのは、本来ならあまりいいことではないのかもしれないけど、その時の私には具体的にイメージするのに役立ちました。
Aさんは私より仕事がこなせるし、知識だってある人です。だから、問題は仕事ができるかどうかだけじゃないってことなんですよね。
仕事以外でも、私は同僚たちと特別仲がいいというわけではなく、好かれる、認められる要素があるとは思えていなかったので、聞いた時は意外で嬉しかったです。
結局何が良かったかというと、人に対する批判をあまりしていなかったことのようでした。
周りに対して文句ばかり言っていると、いくら経験があって仕事ができても、人はついていかないということですね。
私は自分に自信がないあまり、人に対して意見が言えないと「その3」で書いたけど、実はそれが良い結果につながっていたらしいです(^^;
自分としては「言うべきことも言えない・・・」と自己嫌悪の種でもあったのですが。
また、Aさんは何かがうまくいかなかった時に、Aさん自身にも問題があったとしても、「周りが動いてくれなかったから」と、自分のことは省みずに不満を言うようなこともあったようです。
私だって周りの人たちに不満を感じることはありました。内心では文句も言ってます(笑)
でも、自分にも悪い点はなかったかと考えます。
新人職員ではありませんから、相手にきちんと行ってもらうよう働きかけなかったり、フォローにまわらなかったりしたら、それは私の責任でもあるのです。(だから自己嫌悪の種^^; でも、自分が100%悪いとはもちろん思わない。そのへんは冷静に判断できるタイプ)
当時、そういう姿勢が行動として表に現れていたかはよくわからないのですが、少なくとも「私は悪くない。周りが悪いんだ」ということを力説したことはありません。
そして、それだけではなく、私なりには仕事を頑張っていることもわかってくれていたのだと思います。
夜勤明け等でいつも職場に遅くまで残っているというのは有名(?)で(仕事が遅いからなんだけど)、「まだ残ってるの?」「早く帰った方がいいよ」と年中言われていたし。
あと、実は苦手な面では手を抜いていることが多いのに、丁寧にやっているから遅いと誤解してくれている人もいたようです(^^; (真面目に見られがち。ある意味お得?(笑))
上司との面談をして少し経った頃、私のことを「利用者に冷静に対応できるところがすごい」と言ってくれた後輩がいました。
本当は感情的に接してしまうことも結構あります。でも、できる限り冷静になろうと気をつけていました。自分ではまだまだだと思うけど、認めてくれていたことを嬉しく思いました。
その後輩はとてもテキパキ動く人で、実はコンプレックスを感じていたのですが、自分の得意分野を生かせればいいんだなと思えるようになってきました。
悪い評価ではないことを知り、自信がだんだんついてきたところで、ふと気付いたことがありました。
人に悪く思われているんじゃないか、陰で何か言われているんじゃないかという不安が強い方だったのですが、意外と他の人も陰ではいろいろ言われてるんですよね。
私自身だって、同僚たちに不満を感じることはあるわけだし。
きっと私も何か言われているだろうけど、私だけが特別なわけじゃない。人にどう思われているのか気にしすぎる必要はないと思えるようになったんです。
ある意味、開き直りですね。
素材提供 
|