3歳代


3才0カ月祖父母から誕生日のプレゼントをもらって「お、ありあと(どうも、ありがとう)」と言う。
母がパーマ屋に行っている間、大泣きして留守番をする。
家の中で母を捜して呼ぶことが増える。家が変わって、不安だったためもあるらしい。
3才1カ月新潟旅行でマリンピア日本海へ。片道3時間の行程でもなんとかバスの中でおとなしくしていられた。イルカショーを喜ぶ。
おしっこを「しーしー」と教えるようになる。一度おまるに座ってから「トイエ、トイエ(トイレ)」と言って、トイレでおしっこをする。しかし、この後もトイレット・トレーニングは行きつ戻りつ。
3才2カ月こちらの言うことをかなり理解できるようになってきた、と感じる。「お皿を出して」と言うと「はぁい」と返事をして皿を出す。
兄とよく遊ぶようになる。
3才3カ月兄の参観日へ。昇平が学校中をウロウロ歩き回るので、ほとんど授業が見られない。
LD親の会の会長だった親戚に相談に行き、「ADHDか自閉症だろう」と言われる。ショックを受けるが、間もなく「今までと同じように接していてかまわないのだ」と気がつき、気持ちに整理がつく。
兄が100回以上も相手をして、相撲の取り方を教える。以後「はっけよーい」というのが、体を使った遊びの名称になる。
1月12日。町の乳幼児発達相談会で「自閉症ではなく、多動・注意散漫およびことばに遅れのあるチョロ助さん」(=ADHD)と言われ、定期観察となる。
3才4カ月ことばが聞き取りやすくなってくる。「おとうさん」「おかあさん」「おあすみなさい(おやすみなさい)」
「これは?」をしばしば使うようになる。
3才5カ月「しょうへいくん、チョコパイ、だ〜いすき」初の三語文。
町の子育てサークルに週1度の割合で通い始める。母には友だちがたくさんできたが、昇平はまだまだ友だちと関われない。
3才6カ月風邪をひいて「いたい、いたい」。「どこが痛いの?」と聞くと、「あたまとおなか、いたい」。初めて助詞の「と」を使う。それまで質問の答えはほとんどがエコラリア(オウム返し)だったので、自分のことばでまともに返事したことにも驚く。
3才8カ月ストーリィ性のある絵本を好み始める。『3びきねこさん』『せんたくかあちゃん』『ぼくはへいたろう』などなど。
100円ショップで水鉄砲を見つけ、レジのおじさんに「すいませーん、みずでっぽ くださーい!」と言う。
NHKプチアニメの『ニャッキ!』ベネッセの『しまじろう』が大好きになる。ニャッキのビデオはすり切れるくらい何度も見た。
母の指示に従ってドーナツを作る。
子育てサークルで初めて子ども同士で遊ぶ。家でも遊び相手を欲しがる。
3才9カ月ようやくまともにしゃべりだしたと思ったら、たちまち口数が増えておしゃべりになる。時々「うるさい!」と言いたくなるほど。
やんちゃ(本当は、好奇心から来る衝動的な行動)が多くて、祖父からよく叱られる。
3才10カ月乳幼児発達相談会で田中・ビネー式発達検査を受ける。検査担当の心理士からは「自閉症」精神科の医師(主治医のY先生)からは「そうではない」と言われる。
3才11カ月ことばの中に過去形が出てくる。「プール、おもしろかった」「おかあさーん、けがしちゃった」「洗う」を「洗った」と言い直すことも。
未来のことも言い始める。「今度○○しようね」
朝昼夕の概念がよくつかめない。ちょっと日が陰るだけでも「夕方」と言う。これは6才3カ月現在もまだ続いている。



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