昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

カルタ取り

リタリン服用第7日目の経過報告

午前8時40分、1回目服用。
昇平もすっかり慣れて、「あまいお薬」と言って、すぐに飲む。
福島市の子育て広場に参加する予定だったのだが、朝の電話で予約に入れず、今日はあきらめる。

私が掃除をしている間、昇平はひとりで遊んでいたが、見ていると、遊びが次々と移り変わっている。何かを始めても、すぐにまた別のものを出してきたり、出してくれ、と請求してきたり。このあたりは、結局、薬を飲んでも飲まなくても、あまり変わりがない感じ。
ただ、作品を作ったときに完成度は、やはり、薬を飲んでいるときの方が良い。この日も、ピタゴラスでお城を造り、さらに、幾何学的な面白い立体を作っていた。(途中で私が部屋に入っていったので、それで集中がとぎれたのか、完成までには至らなかったが)

それから、お片づけも、薬を飲んでいるときの方が良くできる。
普段なら、「片づけようね」と言っても、知らん顔でそっちの方に寝ころんでいるか、片づけ始めても、そのおもちゃでまた遊び始めてしまうのだが、薬を飲んだ後は、言われるとちゃんとお片づけをする。だから、おもちゃを次々に出していても、部屋の中はけっこう綺麗になる。
ただ、それにも一応、工夫はしてある。
片づけが大変にならないよう、おもちゃの数そのものを絞り込んで、少なくしてあるし(これは、遊ぶときに不必要に目移りしないための工夫でもある)、片づけをする箱やかご、しまう場所なども決めてあるのだ。
これは、自閉症児のための対処法「構造化」の応用かもしれない・・・とはいえ、普通の子育てでも行われていることではあるけど。(^_^;)

掃除が終わったので、昼前、一緒にカルタをする。
今回、まともなやり方でやってみようと思い、まずア行5枚+「ん」など2枚の7枚から始めてみた。
読み札を呼んでから「あ」とか「う」とか文字を読んでやったが、文字を聞く前に読まれた内容から推理して絵札を取ったり、文字を聞いて、その絵札を探したりして、あっという間に7枚全部取ってしまった。
そこで、カ行も増やしてみる。これも簡単にクリア。もともと、昇平はひらがな50音は完全に分かっているので、文字そのものでまごつくことはないのだ。
カルタ取りのやり方も理解した様子。
次に、サ行も増やしてみた。すると、とたんにゲームへの集中度が落ちる。呼んでいるのに、絵札を探さずに別のものに興味を持ったりして、視線が泳ぐ。言われて、なんとか絵札を探している。絵札の取り間違いも増える。ただ、文字で「か」とか「し」とか言われると、すぐに分かって、間違うことはない。
ゲームが進んで、絵札が少なくなると、とたんに集中度が良くなって、さっきまでと同じような調子に戻った。
次に、本人の希望でタ行も増やしてみる。
だが、22枚の絵札を並べ終わったとたん、昇平の興味・集中は離れて、他の物で遊び始めてしまった。

これは、面白い結果だった。
つまり、昇平は絵札13枚を越えたところから、全体を把握しにくくなったのだ。全体像をつかむのには、枚数が多かったのだろう。だから、札を取っていって、全体の数が減ってきたら、また集中することが出来たわけだ。全体数が20枚を越えたら、もう容量オーバーだったらしい。(笑)
でも、こんな風に少ない数から、少しずつ増やしていったら、たくさんのものに対する処理能力も上がるかな、などと考えている。

この話を、夜帰宅した旦那に話して聞かせたら、「でも、4歳児でカルタ取りが出来るのって、普通なのか?」と言った。もちろん、普通じゃありません!(笑) 平均的な子どもで言えば、6〜7歳児のレベルですね。出来ることと、出来ないこととの落差が激しい。それが昇平の大きな特長です。
もちろん、出来ないよりは出来るにこしたことはない・・・というのは、うちのおばーちゃんのセリフですが。(^_^;) 


昼過ぎ、ひと遊びした後、昇平はひとりで庭に遊びに出て、そのまま行方不明になる。(^_^;)
詳しい顛末は、下の方に別記。

午後1時45分、2回目のリタリンを服用。

午後は、アニメのビデオを見たり、学校から帰ってきたお兄ちゃんやそのお友だちのやるゲームを眺めたり。
今日はいつものお友だちだったので、昇平も安定していた。
お風呂も今夜は嫌がらずに入った。「クラゲ」遊びが気に入ったらしい。浴槽で、お兄ちゃんと一緒に、きゃあきゃあと楽しそうだった。
夜中は、3時45分頃にまた「ち○○○」が痛い〜と泣いて目を覚ます。が、おむつを交換して、薬と称してベビーオイルを塗り、抱いていたら、すぐに落ち着いてまた眠ってしまった。

[00/01/25(火) 05:19]

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