昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

土曜日の苺、日曜日の半休日、月曜日の赤ちゃん

トップページを整備していたら、ここを更新する時間がなくなって、
3日ぶりの記録になってしまった。
以下に、リタリンの服用記録を載せておこう。

2月5日(土) 1回目 9:00  2回目 13:30
2月6日(日) 午前中 リタリンはお休み  服用は1回のみ 13:45
2月7日(月) 1回目 8:30  2回目 14:00


 ≫≫≫≫≫ ∞※∞ ≪≪≪≪≪ 


土曜日の朝、台所に下りてきた昇平は、「おとうさんは?」と聞いてくる。
「もうお仕事に行ったよ」と教えたら、「すぐ帰ってくる?」。少しべそかき顔。
「イチゴは? イチゴは?」というので、ああ、と気がついた。
昨夜、お風呂から上がるとき、急に昇平が苺を食べたがったので、
「明日、お父さんに買ってきてもらおうね」と言って聞かせておいたのだ。
前の晩のことを翌朝にも覚えていた、というのは、最近になってみられるようになったこと。

夜、いつもより早く、8時頃に旦那が帰ってきた。
とたんに、昇平は階段を駆け下り、「お帰りなさい」をいうのももどかしく
「おとうさん、イチゴ買ってきた!?」と言った。
朝食の時に頼んでおいたので、旦那はちゃんと苺のパックを抱えていたが、
実は、危なく、買い忘れて帰宅しそうになったのだとか。
「これからは、お土産を頼まれたら、絶対に忘れるわけにはいかないね。
 昇平に恨まれちゃうからね」と、旦那と話して苦笑いした。

視覚的な記憶力は、以前から優れていた昇平だけど、
こういった、他人と話したことや約束したことに対する記憶力は、最近になって伸びてきている。
「確かに、反応がよくなっているな」と旦那がまた言った。


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日曜日は、午前中、リタリンを休んで反応を見る日。
ちなみに、先週の日曜日は、その少し前に風邪のためにリタリンを1日半休んだので、
特に半休日にはしなかった。

リタリンを飲んでも飲まなくても、ものすごく大きな違い、と言うのは感じられない。
ただ、やはり、飲んでいないときの方が多動。
ひとつの遊びに集中する時間が短くて、次々に目移りしていくし、行動もちょろちょろしている。
その場でぐるぐる回る、などの感覚遊びも、リタリンの切れているときに多く見られる。
そうそう。お気に入りのビデオのセリフなどを口にする「遅延エコラリア」も、薬の切れているときに多く出ているようだ。

逆に、薬が効いているのを一番に感じるのは、一緒に手をつないで歩いているとき。
目的地に向かって、スムーズに歩いていけるのだ。
今までなら、2,3歩進んでは何かに気を取られて立ち止まったり、
手を引かれて歩くのを嫌がってしゃがみ込んだり、抱っこをせがんで駄々をこねたり、
とにかく、順調に歩いていく、なんてことはほとんど出来なかったのに。
今まで、一緒に歩いていて、何度彼を引き倒して、転ばせてしまったことか。
その度に、『私は、子どものことを配慮してやらない悪い母親だなぁ〜』なんて落ち込んだりしていたのだけど、
それが実は、昇平が、何かに突然気を取られて立ち止まるからなのだ、と気がついたのは、
ずいぶん後になってからのことだった。

今日は、夕方6時頃から、薬の切れていく過程がよく見えた日だったのだが、
今まで静かに本を見たりして過ごしていたのが、だんだん賑やかになってきて、
手当たり次第というか、目あたり次第、いろいろなモノを出して眺めることが始まった。
キラキラ光る星のシールを部屋の床一面にばらまいて、で、それでおしまい。
次に今度は鉛筆立ての中の筆記用具や文具を出し始める。
それも、ひととおり中身を確認したら、それでおしまい。
今度は折り紙をするから、引き出しから出してくれ、と言い出す・・・
とまぁ、こういった具合の多動。

星のシールの時、「片づけないと、捨てちゃうよ」と言ったら、
少し片づけただけで、別なもので遊び始めたので、
切れて掃除機でシールを吸い取ってやった。(笑)
そしたら、あわてて飛んできて「捨てちゃダメ!(掃除機の中から)出して!」
「だめ、捨てるって言ったんだから、捨てるの。
 まだ半分くらいは残ってるんだから、欲しいんなら、それを拾いなさい」と言ったら、
あとは、自分で全部拾い集めていた。
実は、シールの数が多すぎて、昇平の管理能力を超えているようだな、と判断してのことだったのだが、
本当に捨てられてしまって、これはやばい、と思ったのか、
その後は、筆記用具もちゃんと片づけていた昇平だった。(笑)


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今日の午前中は、福島の子育てセンターにも行って来た。
先週は雪で人数が少なくて、昇平は絶好調だったのだが、
今回は6組の参加。人数も、妹弟が一緒なので、先生たちとあわせて20名近い大人数だった。
昇平は、この人数に、初めから及び腰になっていた。
しかも、小さな子たちはまだ赤ちゃんと言っていい年齢。
昇平の一番苦手な年代なので、昇平はそばに寄られただけで緊張していた。

昇平が今、一番怖いのが、「泣き声」と「泣き顔」。
誰かが泣き出すと、たちまち私にしがみついて、
「泣いてるよ〜」「怪我したよ〜」「おくすり」「カットバン」「もう治る?」「大丈夫?」とパニック状態に陥る。
「赤ちゃんはね、まだお喋りできないから、泣くのがおしゃべりの代わりなの。
 だから、大丈夫なんだよ」と言い聞かせているのだけど、
なかなか納得させるのは難しい。
そんなわけで、今日のセンターの子育て広場は、彼にとっては、安心して楽しめる状態ではなかったようだ。(^_^;)

でも、それでも、お集まりの間は、誰が泣いても何をしていても、
一度もホールに脱走していったりしなかった。
ちゃんとプログラムにも参加していたし。
ゆっくりゆっくり、少しずつだけれど、やっぱりちゃんと成長はしているのだ。
いつかは、赤ちゃんの泣き声にも平気になる日が来ることだろう。
もっと大きくなって、精神も体も強くなったら。
それまでは、もうしばらく、付き合ってあげることにしよう。

[00/02/08(火) 00:15]

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