昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「家」と「外」
◎2月21日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 13:15
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今日は午前中、福島市内の子育てセンターへ。
いつもならまだ寝ている時間の昇平を起こし、「保育園に行くからね〜」とせかして準備をさせた。
昇平は子育てセンター(保育園)が大好きなので、一応急ぐが、着替えはどうしても気が散って時間がかかるので、今朝は私が半分以上手伝ってしまった。
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先週は都合で休んだので、今回、久しぶりのセンター。(と言っても、普通の保育園の一部を開放した、プレ幼稚園のようなものだが)
園についたとたん、昇平がおびえ始める。階段を上がっていく、小さな子どもたちの一段に出会ったため。昇平の一番苦手な1歳前後の子どもたちで、現に、ぐずって泣く子もいて、とたんに昇平はパニック。私にしがみつく。
この小さな子たちが2階のホールで遊んでいたので、昇平はホールに遊びに行こうとしなかった。いつもはホールでブロック遊びなどをするのが大好きなのだが。子どもたちが自分の教室に戻ってからも、なかなか安心しなかった。
プログラムが始まってからは、参加者の中の1才の男の子に緊張した視線。何かあると、私のセーターに中に潜り込もうとする。また、今日は何故か朝から「歌を聞きたくない日」だったようで、自動車の中でもお歌のテープをかけさせなかったし、園でも、他のクラスでかけている音楽テープやオルガンの音に、「うるさい」と言っていた。それを聞いた先生たち、プログラムの中で使う音楽テープのボリュームを絞って、流してくれていた。
とにかく、全体に緊張して過ごしていた。大好きな制作も、紙コップとストローとビニール袋で「おばけ」風船を作ります、といわれると、とたんに「おばけこわい!」。そこで、お化けではなく、昇平の大好きな、芋虫のニャッキの顔を描いてやったら、今度は大喜び。自分で顔をなぞったり、口を描き足したり、と楽しそうになった。ニャッキ風船が完成すると、喜んで何度も自分でふくらませていた。
その後の自由遊びは楽しそうだったが、お集まりになると、再び緊張状態。こうなると、プログラムの内容など、ほとんど頭に入らなくなる。また、後半ではニャッキのビデオのセリフが次々と口から出てくる遅延エコラリア。ニャッキの風船を作ったからかもしれないが、薬の効いているときにこれほどのエコラリアが出てくるのは、少し珍しかった。
プログラムが終わって、車の中でお弁当を食べ、1時頃帰宅。家に着いたとたん、昇平がホッとしたように「おうちについた〜!」と言った。その後は、薬を飲む飲まないに関わらず、安定して家の中で過ごしていた。
今までは、こういう反応はあまり見られなかった。
勝手気ままに動き回って、プログラムに参加しない、ということは、しょっちゅうあったが。
緊張して、怖くて参加できなかった、というのはクリスマス会の時だけだった。
何度も通ってきたはずの子育て広場でこの反応を見せた、ということは、今になって改めて、そこが自分の家とは違う場所なのだ、と認識した、と言うことなのだろうか。
小さな子どもがいたから緊張した、とももちろん考えられるのだが、それだったら、園を出たとたんにほっと安心するはず。自分の家について初めて安心したと言うことは、やはり、「家」と「外」という概念が発達してきているからなのかもしれない。
[00/02/22(火) 05:41]