昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
普通に見える普通でない子
◎3月1日の記録
リタリン 1回目 9:00 2回目 14:45
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町の育児サークルへ行く日。
その後、買い物をしたり、用事を済ませたりするうちに、午後の薬がとても遅くなってしまった。タイムリミットの3時に近かったので、夜なかなか寝付けなくなるんじゃないかと心配したが、サークルで疲れたからか、いつも通りに寝てくれた。
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前回のサークルでは、他の子どもたちに怯えて、私のそばから離れられなかった昇平。
今日も親子合わせて30人以上と、とても人数が多かったのだが、今回は自分から遊ぶことが出来た。
母に縄跳びを揺らしてもらって跳び越えたり、大きなかごに乗り込んで、じゅうたんを敷いた部屋中を母に引っ張ってもらったり、本棚から好きな絵本をとりだして読んでいたり。内容は、まだ母との遊びと自分の遊びだけだが、時々、他の子が面白そうだと思って混ざってくると、けっこう嬉しそうにしていた。
かごの車に乗ったときには、ひとつのかごにもう一人の男の子が乗り込んだので、母は2人の子どもを部屋中引きずった。見ていた他のお母さんが「たくましい〜!」。
そう、こういう子どもを持った母はたくましくなるのよ。(笑)
サークルに新しいお母さんが来たので、お昼を食べながら話をした。
その時に昇平のことを「言葉と社会性が遅れているんだ〜」と教えたのだが(ADHDという名前は、説明が難しいので、よほど時間があるときなどにしか、しないことにしている)、それをわきで聞いていた別のお母さんが「でも、最近昇平くんはずいぶん成長したよね。もうふつうのこと変わんないよ」と言った。
そう言ってもらえたのは嬉しかったが、でも、そんな甘いもんじゃないんだよなぁ。こんな風に自由に遊んでいればよい空間でなら、昇平は限りなく普通の子に見えるのだが、学校などの集団に入ると、とたんに問題が浮き出てくるはずなのだから。
正念場は、これから。そう思っている。
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今さらながら、ADHDの解説書を読み始めた。
以前、megumiさんから勧められた『手のつけられない子 それはADHDのせいだった』(メアリー・ファウラー著/扶桑社)と、今回主治医のY先生から勧められた『のび太・ジャイアン症候群』(司馬理英子著/主婦の友社)。
「手のつけられない子・・・」のほうは、タイトルはちょっと刺激的だが、内容はとても役に立ちそう。本当のタイトルは「MAYBE YOU KNOW MY KID」(あなたは私の子どもを知っているはずだ)。ADHDの子どもは、実は身の回りにけっこういるんだよ、その子たちをきちんと理解して対応してあげて、という内容の本。
[00/03/02(木) 06:00]