昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
類推力
◎3月10日の記録
リタリン 1回目 9:15 2回目 13:30
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今日もほとんど家にいた。せめて買い物にでも出たかったのだが、仕事の納期が迫っていて忙しいのと、外に冷たい北風が吹いているので、私がめげてしまった。う〜ん、でも、やっぱりもう少し外に出してやらないと良くないだろうな。庭の砂場で、10分くらいは遊んでいたようだけど・・・。
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最近、昇平は論理的思考力とでもいうのか、物事を類推するようなことを言い始めている。
折に触れ、いろいろと自分の頭で考えて、これはなんだろう、どうしてだろう、どうなるんだろう、と考え始めているのを感じる。
昨日は、とても風が強かった。折り紙で風船を折ってやったら、それをもって庭で遊びたくなったのだが、庭に飛び出していく前に「おそとに風船もってったら、上に飛んでっちゃう?」と聞いてくる。「本物の風船みたいに、上にフワフワっては飛んでいかないよ。ただ、今日は風が強いから、ぴゅーって飛ばされちゃうかもね」と教えたら、大事な紙風船を飛ばされては大変と思ったらしく、もう外に出ていこうとはしなかった。
また、その後で、お気に入りの漫画の本を持って庭の砂場で遊んできたのだが、家に帰ってきたときに、本を持ってくるのを忘れた、と気がつき、自分で砂場に戻っていった。
ところが、砂場に本がない!
昇平は泣きながら戻ってきて「なくなっちゃった! 6のご本(コミックスの6巻なので、そう呼んでいる)飛んでっちゃった!」と大騒ぎする。本が強風に飛ばされていったと思ったのだ。探してみたら、ちゃんと自分で持ち帰っていて、別な場所に置き忘れてあったので、一安心となったのだが、ここでも昇平が類推していたのを感じた。
類推、というのは、過去の経験や過去に聞いたことの情報を、今の自分の状況に当てはめて、これをやったらどうなるか、と結果を想像すること。先の「上に飛んでっちゃう?」もそうだし、「6のご本(風で)飛んでっちゃった」の発言もそう。
精神的な発達が遅れている昇平だが、ようやくそのあたりの思考力も育ち始めているらしい。
昇平は、また少し、大人っぽくなったようだ。
[00/03/11(土) 06:00]