昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

保育園の説明会へ

◎3月16日の記録

 リタリン  1回目 8:30   2回目 12:30

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朝から雪が降り始め、一日中降り続いていた。しめった春のぼた雪。あっという間にあたり一面白くなって、道路もざぶざぶの溶けかけシャーベット状態になった。
昇平はその様子を見て大喜び。お兄ちゃんも、学校から帰ってくると、5時過ぎまでずっと庭で雪遊びをしていた。「また雪か〜」とうんざりしているのは、大人だけ・・・。
その大人だって、昔々は、同じように雪に大喜びしていたものなのだけどね。(^_^;)

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今日は午後から保育園の説明会&仮入園があった。
昇平には、「今までの保育園(福島の子育てセンターのこと)はおしまい。今度は4月から、町の別な保育園に行くんだよ」と教えて連れていった。
最近、昇平は本当に言葉の理解が良くなったので、もう昔のように「お絵かき」で予定を教えなくても大丈夫なのだ。
園についたとたん、園庭に並ぶカラフルな遊具が目に入って、昇平はもう大はしゃぎ。今すぐにも遊びたそうにしていたので、「まずは先生のお話を聞いてからね」と言って園舎に連れていった。建物は2階建てで、入り口を入るとすぐ2階に上がる階段が目にはいる。その光景が子育てセンターに似ていたからか、初めての場所なのに臆することもなく、さっそく2階に上がって行きたがる。会場のホールには、カラフルで大きな積み木などがたくさん。たちまち夢中になって遊び始めた。

説明会の間も、昇平は遊具で遊ぶのに夢中。私のわきに大きな積み木を積み上げたり、後ろの方で先生に渡してもらった輪っかを積み重ねたり。見ていると、3才くらいまでの子どもは初めからそうやって遊びに熱中しているが、昇平くらいの子たちは初めお母さんのわきに緊張した面もちで座っていて、やがて、他の子たちの遊びにひかれて席を離れて行くことが多かった。
説明している先生の前や後ろをふらふら通ったり、みんなお母さんの方へ戻りましょうね、と言われても戻ってこなかったり、と昇平はやっぱり相変わらずだったが、それでも会場のホールを抜け出すことはなかったし(ホールの外に興味は示していたのに)、名前を呼ばれて、私に「おへんじは?」と言われたら、ちゃんと「はい」と答えていた。
その後、席に着かなくてはならなくなって、昇平はかなり抵抗していたのだが、ステージに幕が引かれて、在園児のお遊戯発表が始まったとたん、それに夢中。踊りを見るのは大好きだし、踊っているのが同じ子どもなので、なおさら興味深かったらしい。

ところで、見ている間は気がつかなかったのだが、実は発表していた子どもの中に、ADHDの子が一人混じっていたらしい。やはり、リタリンを飲んでいる子だが、今ではもう他の子たちとほとんど区別がつかないくらい落ち着いたのだという。この園では、他にダウン症の子も受け入れている。そういった障害児と健常児をわけへだてることなく、一緒に統合保育するのが方針なのだ、と園長先生はおっしゃっていた。お互いに刺激を受け合うから良いのだ、と。だからこそ、こちらもこの園を選んだわけだが、改めて言葉で聞かされて、またひとつ、安心した想いだった。

お遊戯の後で、お土産のお菓子ももらい、昇平は早く4月が来ないかと楽しみになっていた。
ただ、彼はまだ知らないのだ。本当の保育園では、お母さんとは別れて生活しなくてはならない、と言うことを・・・(^_^;)
まずは、母子分離を乗り越えることが第一段階。それをクリアして、初めて保育園の生活に慣れていけるのだ。
昇平は、帰宅してから、園の制服を着て、お兄ちゃんの机に向かってノートになにやら書いていた。どうやらお勉強しているつもりらしい。保育園での生活を心待ちにしているのだ。
一日も早く、園になれて、楽しい体験をたくさん積むようになって欲しいな、と心から願ってしまう。

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説明会の後、事務室で30分以上、園長先生や主任保母の先生とお話しすることが出来た。
昇平の現在の状態を詳しく話すことが出来たし、向こうも丁寧にメモを取りながら聞いてくれた。
こういう態度にも、また安心を深めた母だった。

いろいろお手数をかけることと思いますが、どうかよろしくお願いいたします! >保育園の先生方

[00/03/17(金) 07:35]

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