昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
好奇心・衝動性
◎4月2日の記録
リタリン 1回目 9:00 2回目 14:00
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夜、隣の部屋でゲームをしていたお兄ちゃんが「あららら〜!」と突然声を上げた。それから、「おかーさーん、はやくきてよ!」と呼ぶ声。
何ごとかと急いでいってみると、昇平が部屋の壁に色鉛筆で落書きをしていた。壁に大小の×(バツ)模様、そして、数字らしい形の列。昇平は、これはまずい、という感じで、一生懸命消しゴムで消そうとしている。
実は、これも漫画の場面の再現遊び。
漂流して無人島に着いたデデデ大王(カービィのライバル)が、日数を×印で洞窟の壁に刻んでいるところなのだ。部屋の壁は柔らかいので、本当に×印を刻むことが出来るため、今までにも2回、同じことをしている。
昇平側の理由は分かっているのだが、やはり、いけないことはいけないこととして教えなくてはならない。
目の前で落書きを消しゴムで消して見せながら、今までより強い口調で叱った。
ADHDの子どもを叱るのはあまり良くない、と言われる。だが、悪いことと知りつつもやってしまったときには、きちんと叱らなくてはならないと思うのだ。そうしなければ、かえって本人が混乱するだろう、と。
もし、4回目にまたやってしまったら・・・・・・う〜ん、今度はどういう罰にしようか。
むしろ、落書きの誘惑を感じないように、色鉛筆を一時片づけてしまった方がよいかもしれないなぁ。(^_^;)
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朝食を食べた後、昇平が「イチゴでゼリーを作る!」と言いだした。
『こどもチャレンジステップ』の中に、作り方がのっていたので、自分でもやってみたくなったのだ。
冷蔵庫にはイチゴがあったし、お兄ちゃんも乗り気になったので、3人で実際に作ることにした。
本の通りにゼラチンをふやかし、イチゴをつぶし、お湯を沸かして砂糖を溶かして、イチゴとゼラチンを加えて、型に流し込む・・・・・・
昇平はゼラチンの部分を担当し、お兄ちゃんはイチゴをつぶす係。さらにそれを2人で混ぜ合わせて、母が型に流し込んだ。
2時間後、綺麗なピンク色のゼリーが出来上がり! 昇平は大喜びで、一日に3コも食べていた。(笑)
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こんな風に、昇平の好奇心が楽しい行動に結びつくこともある。
やってみたいと思うと、矢もたてもたまらなくなって、行動に移してしまう衝動性。確かにそれは、落書きのような困った結果を招くことも多い。
でも、好奇心が広がって、いろいろなことにチャレンジしていくこと、そのものは、決して悪いことではない。むしろ、とても素晴らしい能力だと思うのだ。
やっていいことと悪いことの判断がついて、自分の好奇心や衝動性をコントロールできるようになること。
それが、これからの昇平の重要な課題だ。
ガンバレ、昇平! \(^o^)
[00/04/03(月) 07:16]