昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

保育園2日目

◎4月4日の記録

 リタリン  1回目 8:00  2回目 13:00

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保育園2日目。

朝、時間になったので「保育園に行くよ」と言うと、「いかない」「おかあさんといっしょ(にいる)」「ダメ」などと言う。保育園では母と別れるのだと分かったのだ。だが、私が「ダメじゃないの。ちゃんと11時にお迎えにいくからね」と言い聞かせて、また11時の時計の絵を描いた紙を渡すと、おとなしく車に乗った。
園に着いたらまたごねるのかと思ったのだが、園庭の遊具が目に入ったらしく、一目散に走っていって、ジャングルジム、回旋塔、すべり台・・・と次々に遊び始める。順番にそれをやっていくうちに、園舎の玄関に着いてしまった。

迎えに出ていた担任の先生に引き渡したら、さすがに昇平が泣き出した。
だが、こういう場面はお兄ちゃんの時で経験済み。こちらがぐずぐずしていると、かえって子どもは切り替えが出来ずに泣き続けるので、「よろしくお願いします」ときっぱり頼むと、あとは振り返ることもなく車に戻った。昇平はすぐに教室に連れて行かれたらしく、泣き声はほとんど聞こえなかった。

後で聞いた話によると、昇平はしばらく泣き続けていたが、そのうちにあきらめがついたらしく、後は泣きやんで本を読んだりしていたのだそうだ。
時々、先生のところに行って「おかあさんは?」と聞くことはあったが、もう泣くことはなかったのだという。
担任のひとりに特になついて、時々、背中などにぺったりくっついて甘えては、また遊びに出ていっていたらしい。その先生を『保育園でのぼくのおかあさん』と決めたようだ。園での精神的な基地が出来上がったことになる。万歳!

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今日も降園は11時。
お迎えにいくと、全園児は園庭で遊んでいて、昇平がどこにいるのか見つからない。
担任のひとりが気がついて「砂場で遊んでますよ」と教えてくれたが、それでもどこにいるのか分からない。「そこですよ」と指さされた方を見たら、他の3人の女の子とひとつのテーブルに座り、夢中で砂遊びしている昇平の姿があった。その様子があまりにも自然なので、周囲に同化して、見分けがつかなかったのだ。

昇平は、私に気がつくと、喜んで手を引いて、自分の遊びを見せようとする。トレイに型をいくつも並べ、砂の「さとう」や「こむぎこ」を入れて、ケーキを作っていたらしい。「オーブンにいれて〜・・・やきます、じゅ〜」なんてつぶやきながら、夢中で遊んでいた。
担任から園での様子も聞かせてもらったが、特に外に出てからは、もう戸惑うこともなく、大好きな砂遊びに熱中していたらしい。
そうだろう。昇平は砂遊びが大好きだ。しかも、保育園では「砂を砂場の外に出すな」とか「水を出して泥んこにするな」なんて、うるさいことを言う人もいないのだから。(苦笑)
担任だけでなく、他の先生にもなれて、「砂をとってちょうだい」などと頼むこともできたのだという。
嬉しい報告だった。

さて、家に連れて帰ろうとしたのだが、昇平は砂遊びが楽しくて、なかなか帰ろうとしない。(^_^;)
「これを作ったら帰ろうね」と言っても、遊び止めない。先生に「明日また、遊ぼうね」と言ってもらって、やっと帰る気になった。

車に乗ったとたん、「11時(の紙)がない!」と言いだした。どこかで手放したらしい。「明日また新しいのを作って上げるからね」と言ったら、すぐに納得した。

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こんな具合で、昇平の保育園生活は、予想以上に順調な滑り出しを見せている。
主任保母の先生も「もっと、なじむのに苦労するんじゃないかと思ったんですけどね」と言っていたらしい。
やはり、半年間福島の子育て支援センターに通って、保育園の雰囲気や集団生活を体験させておいたことは、無駄ではなかったようだ。

もう一つ感じるのは、言葉の力。
言語能力が発達して、こちらの言うことを聞き分け、納得することが出来るようになったので、新しい生活にもスムーズに順応しているのだ。
言葉の持つ力は大きい、とつくづく感じている。

明日からは、給食を食べて、12時降園になる。
むら食いの激しい昇平。
さて、給食の場面ではどんな様子を見せるのかな?(^_^;)

[00/04/05(水) 05:58]

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