昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

連絡帳から

◎4月10日の記録

 リタリン  1回目 8:00  2回目 12:00頃

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昇平の連絡帳から。

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 今日は朝から泣くことなく部屋に入り、粘土をしたり、パズルに興味を示したり、本を見たりと、自分なりに遊んでいました。時々、保母の背中にもたれかかって甘えては、また遊ぶの繰り返しで、とても落ち着いていました。
 お集まりでは、保育士といっしょだと少しの時間、座っていられるようになりました。そして、今日はお当番さん(4人ずつでやっております)だったのですが、「お名前は?」の質問に「あさくらしょうへいです」と答えられたのでした。
(中略)
 午睡は皆といっしょに横になり、保母が頭をなでてあげると、静かにしていて、何度も寝そうになったのですが、寝付けませんでした。保母達が仕事をしている間(注:子どもの昼寝の時間帯、保母はたいてい事務などの仕事を片づけている)、本を見たり絵を描いたりしていました。
 今日は友達との関わりも何度か見受けられましたし、日々、園に慣れ、成長している様子が見られ、私たちも嬉しく思っています。

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昇平は、私たちが予想していた以上に、順調に集団生活になれてきているらしい。
中略した部分にも、友達からおもちゃを貸してもらうのに、先生に促されて「かして」「ありがとう」を言うことが出来て、先生に誉められ、とても得意そうな顔をした話や、お弁当のご飯を今日は綺麗に食べられたことなどが書いてあった。

『(昇平くんは)1つ1つ分かるようにお話ししてあげると、とても素直に反応してくれます。』
という部分には、読んでいて、思わず「そう! そうなんです! よくぞそれに気がついてくれました!!」と叫びたい気分。(笑)
じっと座っていられない、給食がほとんど食べられない、昼寝も出来ない、名前もなかなか言えない、先生の言う通りに出来ない・・・
そんな彼の生活ぶりは連絡帳から読めるのだが、それを困ったこととして捉えないで、丁寧に伝えようとすればちゃんと反応できます、今日はこのくらい進歩しました、という調子で見てくれていることは、本当にありがたい。

ゆっくり、ゆっくり、階段を1段ずつ上るように、昇平は成長を続けている。
「焦らず、ゆっくり見守っていきたいと思います。」
お迎えに行くたび、先生が口にする言葉である。

[00/04/11(火) 05:53]

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