昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
好ききらい
◎4月18日の記録
リタリン 1回目 8:00 2回目 11:30
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風邪で2日半も保育園を休んでしまった昇平だが、昨日から折に触れ「明日は保育園だよ」と言って聞かせておいたおかげか、今朝は特にトラブルもなく、またスムーズに登園していった。
行きの車の中では鼻歌まじりでニコニコしているのだから、やはり保育園は大好きなのだろう。
園でも一日一日成長しているようで、今日は昼寝から目を覚ましても布団の中でおとなしく本を読んで待っていられた(=昼寝の時間が終わるまでは、自分の布団で静かにしていなくてはならない、と分かってきた)とか、昼寝が終わったとき、他のお友だちの名前を呼びながら「××、おきさなーい!」「△△、おきさなーい!」と布団をはいで(笑)起こしていったとか。名前は各々の布団に書いてあるので、それを読んでいたらしいが、そうやって他の子どもと関わろうとしたことが進歩だ、と担任の保母も喜んでくれていた。
今日は近くの公園まで散歩に出かけたら、とても楽しかったらしく、帰りたくないと大騒ぎしたという。
昇平の場合、そういうときはパニック気味になって、ひっきりなしに喋るのが特長なのだが、「さんぽ、終わり? 別のさんぽは? 保育園行かない! おうちに歩いていくー!」等々言い続けていたらしい。
先生、ご苦労様でした。(^_^;)
でも、それも「帰りたくない一心だったようです」と昇平の気持ちを理解する形で受け止めてもらえているので、本当にありがたいと思う。
だからこそ、昇平も日々伸びてきているのだろうな。
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ところで、連絡帳に「昇平くんの好きなおかずを教えて下さい」と書かれてきた。
持たせてやったご飯はほとんど残さず食べるようになってきたのだが、保育園で調理して出てくるおかずは、いつもまったくと言っていいほど食べないのだそうだ。
連絡帳に、昇平の喜んで食べるもの、苦手なものを書き連ねていったが、改めてその偏食ぶりに苦笑いしてしまった。
同じ食材でも、調理形態によって、食べたり食べなかったりするのだ。
例えば、キュウリは皮をむいて切って塩をふれば食べるが、皮がついていると食べない、とか、イチゴもヘタとその付け根の白い部分を切ってもらわなくては食べない、とか。
ハンバーグは好きだが、ソースがかかるととたんに食べなくなる。ほうれん草のおひたしは、醤油以外かけてはいけない。食べられるのは、葉先の部分だけ。
大根、白菜、青菜、キャベツなどはみそ汁なら食べるが、それ以外の調理法では口にしようともしない。
ハム、鶏の唐揚げなどは好きだが、ウィンナーソーセージは炒めたときの油が冷えて固まっていたりすると、嫌がって食べなくなる。
マヨネーズのような、酸っぱいものは嫌い。果物のような甘酸っぱい味は好きだが、ヨーグルトは食べない。どろりとした形態のものが苦手なので、そのせいかもしれない・・・etc.etc・・・
何も知らずに、この文章だけを読んだら、なんて食べ物にわがままな子どもだ、と思われるかもしれない。
母親は、子どもの苦手なものも少しずつ食べられるよう、調理法を工夫したり、食べるように促したり努力すべきだ、と言われることだろう。(^_^;)
でも、昇平の場合はやむを得ないところがあるのだ。
なにしろ、普通の食事指導というものがほとんど通用しなかった相手なのだから。
いくら言って聞かせようが、美味しそうに食べて見せようが、調理形態を工夫しようが、嫌いなものは頑として食べない。なんとか食べさせようとすると、たちまち「ごちそーさま」と席を離れて戻ってこなくなる。その後、何も食べさせないでおいて空腹を待ったところで「今度はちゃんと食べようね」と言い効かせても効果なし。次回の食事も同じこと。
実際、よくこれだけ食べられるようになったな、というのが、正直な感想なのだ。
保育園で、もっと他のお友だちの様子が目にはいるようになったら、あるいは偏食も改善されていくかもしれない。他の子が美味しそうに食べているので、自分も食べてみようと言う気になる、とか・・・。
偏食指導は普通の子どもでもなかなかの難問なのだが、昇平に関しては、なおさら難しい問題なのかもしれない。
[00/04/19(水) 06:08]