昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

お誕生会

◎4月19日の記録

 リタリン  1回目 8:15  2回目 11:30頃

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昇平は今朝も喜んで保育園へ行った。
車から降りて、園の玄関までの約20m、私と手をつなぐこともなかった。
靴をはきかえるときに、「おかあさんは?」と聞いてきたが、「3時半にお迎えに来るよ」と言うと、「しょうへくん、お2階(の教室)に行く」と言って、出迎えの保母と手をつなぐこともなく、さっさと自分から階段を上っていってしまった。
それを見て、ああ、昇平はもう大丈夫だな、とつくづく感じたのだった。

園では、毎日新しいことが出来るようになっている様子。
今まであまり好きではなかったちぎり絵も、今日は自分からすすんでやって、手際よく完成させたという。
毎日お迎えに行くと、担任の先生が今日の昇平の様子を教えてくれるのだが、「今日はこんなふうに成長しましたよ」と嬉しそうに報告してくれるので、こちらも嬉しくなる。
リタリンと保育園の相乗効果が現れているのだろう。

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連絡帳によると、今日はお誕生会で、お昼は全園児が一堂に会しての食事になったらしい。
メニューは昇平の好きなものがずらりと並んでいたようだが、全然食べなかったという。
それも無理はないだろう。いつもと違った場所、たくさんのお友だち、賑やかな声や音の刺激、目からはいる雑多な刺激、時々起こる「泣き声」・・・
昇平にとっては刺激が多すぎて、とても落ち着いて食事する気分になどなれなかったと思う。
保母の方でもそれは承知していて、無理に食べさせることはしなかったし、これからも、焦らず様子を見守りながら食事指導をしていきます、と書いてあった。

でも、お誕生会の出し物などは興味を持って眺めていたと言うし、誕生月のお友だちがプレゼントをもらったのを見て「昇平ちゃんのプレゼントは?」と保母に聞いたという。
刺激過多の状況で、それだけ外界に興味を向けられたというのは、なかなかの進歩だと思う。
去年の12月に参加した子育てセンターのクリスマス会では、大勢にびっくりして、怖くて怖くて、体を堅くして、母の膝から顔も上げられない状態でいたのだから。

そのことを連絡帳に書いていたら、昇平がトランプを3枚手に持って、「はい」と1枚を私に手渡してくれた。「プレゼント」だそうで、他の2枚も、それぞれお兄ちゃんとお父さんに渡していた。
日中のお誕生会を思い出していたのだろう。
なんだか、とても嬉しい気持ちになってしまった。

[00/04/20(木) 05:54]

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