昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
授業参観
◎4月21日の記録
リタリン 1回目 8:00 2回目 11:30頃
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今日はお兄ちゃんの小学校の授業参観があった。
今までは昇平が必ず一緒だったから、1時間の授業を最初から終わりまで通してみる、と言うことが不可能だった。
昇平はひとつところにじっとしていることが苦手な子だし、静かにしているのも苦手だし、授業で面白そうなことをやっていたり、お兄ちゃんの姿を見つけたりすると、すぐに机の間に出ていって、誰の子のものにでも手を出そうとするし・・・
ある意味では、小学校に入ってからの姿を、授業参観のたびに見ていたのかもしれない。
授業を妨害しないように、昇平が小さい間はずっと抱っこで廊下から見ていた。それもできなくなってからは、昇平と学校中を歩き回って、空き教室や特別教室に入って展示物を眺め、時々教室に戻って廊下からお兄ちゃんの様子を眺め、また放浪の旅に出かけた。
もちろん、その後のPTA総会やクラス懇談会などと言ったものにも、出席できるわけはなかった。
今回、昇平は保育園に入ったので、初めて私だけで授業参観に行った。
授業は家庭科だったが、本当に始めから終わりまで見ていられた。裁縫の単元で、糸の玉どめや縫い取りの練習だったので、親たちがそばで見てやって良いことになり、私はお兄ちゃんのそばについていることが出来た。ついでに、お母さんの来なかった隣の子の面倒も、一緒に見たり、時々あちこちから上がる母親たちの声に笑ったり・・・。
親の方も、つい、我が家でのような調子になるらしい。「そうじゃないでしょ」「ほら、こうやって」・・・。すると、5年生になった彼らは「うるさいなぁ、いいんだよ」「やっちゃったからいいの」なんて反発していたりして。すると、それを聞いた他の親や子どもたちが吹き出して・・・なんだか、本当に楽しい授業参観だった。
PTA総会のあとは、5月の宿泊学習の説明会もあったし、昇平がいたら、こんなふうに聞くこともできなかったなぁ、なんてつくづく思ってしまった。
私たち家族のひとつの時代が終わって、新しい時代に入ったんだ。と、そんなことを感じてしまった今日の授業参観だった。
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一方、授業参観が終わるまで、いつもより1時間余計に保育園に預けられた昇平だが、今日は先生たちも驚くほど落ち着いて過ごしていたらしい。
朝はひとりで教室まで上がっていき、先生に声をかけられただけで、自分で鞄をかけ、出席ノートにシールを貼り、タオルかけに自分のタオルを下げることが出来たという。
給食中もお集まりの時も、時々立ち歩きは出るものの、声をかけられれば、また座っていられるようになって、保母がそばについていなくても大丈夫になったというし、トイレも、「次に○○をするから、いってきてね」と促すと、自分でトイレに行って用を済ましてきたという。
『前進、前進の毎日です!!』と連絡帳には書かれていた。
家に帰ってきてからも、落ち着いた状態は続いていて、お兄ちゃんのゲームを眺めたり、自分でおもちゃを出して遊んだり。片づけながら遊ぶ、ということが出来ないので、部屋は散らかるが、最後に声をかけると、自分で片づけられるようにもなってきた。(時間はかかるし、まめに声かけする必要はあるが)
あまり昇平がおとなしいので、熱でもあるのでは、と思わず額に手を当ててしまったほど。(^_^;)
この落ち着きが一時的なものなのか、恒常的なものなのかは、まだ分からない。
ただ、もし一時的なものなのだとしても、以前に比べたら、格段にいろいろな面で成長しているのは確か。
リタリンによって多動が押さえられ、集中力が上がり、人の話もよく分かるようになった。その状態で保育園に入ったので、保育園で経験する様々なことが、彼の中にどんどん吸収されているのだ。
「本当に最良の時期に保育園に入ることが出来たんだね」と、おばーちゃんと話し合った。
[00/04/22(土) 05:59]