昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

本の片づけ方

◎5月3日の記録

 リタリン  1回目 9:30  2回目 13:30

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昇平はすっかり平熱に戻り、元気になった。
日中は本を見たり、私のそばにまとわりついて絵を描いたり描いてもらいたがったり、とおとなしく過ごしていたが、夕方にはすっかりもとの調子に戻って、にこにこと機嫌が良かった。

多動の方も、元に戻ったようで、夕飯の後片づけを終えて2階に上がっていったら、部屋中におもちゃや本がぶちまかれて、足の踏み場もなくなっていた。思わず「なにこれ〜!?」と叫ぶと、昇平がはじかれるように飛んできて、一緒に後片づけを始めた。一応、散らかしたら片づけなくちゃならない、と理解しているようなので、片づけをするなら良し、と思って叱るのはやめた。

だが、本を本棚に戻そうとすると、今ひとつ気が乗らない様子。ちょこちょこ手は出すが、すぐに他の本を読み始めたり、別のおもちゃに手を伸ばしたり。
その時、ひらがなブロックがばらまかれているのに気がついたので、「もっと昇平くんに向いているお片づけがあったよ。ひらがなブロックを片づけてちょうだい」と指さしてみせたら、喜んで飛んでいって、せっせとケースにブロックを入れ始めた。自信のある手つきと表情で。

それを見たとき、本のお片づけの方は、昇平には難しかったのだな、と分かった。
どうやって片づけて良いのか、見通しが立たなかったのだろう。数も多すぎるし、片づけるやり方もまだよく分からなかったのだ。
ひらがなブロックの方は、枠(ケース)のなかに、四角い木のブロックをはめ込んでいけば、きちんと片づくようになっている。そういえば、そういう、片づけ方のはっきりしているものなら、いつだって、喜んで片づけをするのだ。ピタゴラスという磁石ブロックとか、かごごとに分類が決まっているミニカーとか。
幼稚園や保育園などでよく使われる本の整理法に、本の背表紙に色別のシールを貼る、というやり方がある。そのシールの色と位置を合わせるようにしながら本棚に立てると、きちんとジャンルごとに本が整理できる、というもの。今までは、そこまでやらなくても・・・と思っていたのだが、むしろ、昇平にはそのくらいきちんと分類してやった方が片づけの見通しが立って、やりやすくなるのかもしれない。

ADHDの子どもは片づけが極端に苦手だ。
たくさんのモノが出ているだけで、全体を把握できなくなって、注意散漫になってしまう。
だから、それを、仲間(ジャンル)ごとに選び出して、それぞれのやり方で片づけていけば、部屋は片づいていくのだ、ということを意識して覚えていくことは、将来的にも役に立つだろうと思う。
苦手は苦手。それはしかたない。
だから、それを補っていくためにはどうしたらいいか、それを考えればいいのだ。

とりあえず、今日買い物に出たら、色別シールを探すことにしようかな・・・(^^)

[00/05/04(木) 05:56]

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