昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
診察日・4
◎5月9日の記録
リタリン 1回目 8;00 2回目 12:00頃
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今日は診察日だったので、M病院へ行ってY先生の診察を受けた。
先週もそうだったのだが、診察室にはいると、とたんに昇平がうるさくなった。
今回は、先生の机の上の道具に手を出そうとし、それを母に止められたとたん、「注射器欲しい! 注射器どこ!?」と言いだして、パニック状態に近くなった。いくらこちらが「注射器のおもちゃは家に帰ればあるよ」と説明してもダメだった。しまいに、「注射器欲しい! 紙を切って作って」などと言い出す始末。一種の混乱状態。
待合室では、しかにも聞き分けよく静かに待っていられたし、最近の彼の行動から照らし合わせてみても、本当にそれ(注射器)が欲しくて騒いでいると言うよりも、自分の意志を通したくて大騒ぎしているように見えた。何しろ、診察室では、母は昇平をほったらかしにして先生と話してばかりいるわけだから。母が先生と話せないように、わきで大騒ぎしているように感じられるのだ。
これと同じことは、母が同居のおじいちゃんと話をするときや、母が兄の勉強などを見ようとするときにもよく起こる。
ようするに、母が自分より他の人と話し込むのが面白くなくて、やきもちを焼いているんじゃないだろうか?
今は彼が順調で、あまり相談するようなこともでてきていないので良いが、心配事があって、どうしても話を聞いてもらいたいときには、困ってしまいそうだな。
・・・あ、その時には、昇平が保育園に行っている間に私だけで相談に行けばよいのか!(笑)
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夜、昇平がおばーちゃんに叱られた。
おじーちゃんとおばーちゃんの部屋で障子に指で穴を開け始め、「ダメだよ」と注意されても止めなかったので、その手をぴしゃりと叩かれたのだそうだ。
泣きながら部屋から茶の間に逃げていって、コタツにあたっていたおじーちゃんに泣きついていった。
もちろん、やっていけないことはきちんと教えなくてはならないから、おばーちゃんが昇平を起こったのは正しいことなのだ。むしろ、いけないことをいけないと教えてもらえないことの方が、当人には不幸だと思うから。
ただ、昇平にしてみたら、今まで一度も起こられたことのないおばーちゃんに叱られて、びっくりしてしまったのだろう。それで、いつもはあまりなつかないおじーちゃんの方に逃げていったのだ。(笑)
おばーちゃんもやがて茶の間に戻ってきて、「あとはもう怒らないよ」と昇平に言っていたが、昇平はしばらく、そのままおじーちゃんから離れなかった。
半べそ顔の昇平を膝に抱いたおじーちゃんは、ちょっぴり嬉しそうに見えていた。(笑)
家庭の中に子どもの避難場所がある、というのは、こういうことかな、と思いながら眺めてしまった。
[00/05/10(水) 06:01]