昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
給食
◎5月10日の記録
リタリン 1回目 8:00 2回目 12:00頃
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連絡帳に、まき子先生からの連絡があった。
どうしても、給食の時にほとんど食べないのだという。
今日の午前中は外に散歩に行き、楽しく過ごしてきたのだが、そういう日は帰園すると、早くから多動気味になり、給食に集中できなくなるらしい。
もちろん、リタリンを飲んでいるのだから、食欲はいつもより落ちていて当然なのだが、それにしても、外で体を動かしてきていながら、そういう状態、というのは、確かに「食べなさすぎる」ように感じられる。
単なる薬の副作用だけでなく、状況的に給食に集中できないでいるのかもしれない。
家では、朝食夕食比べると、朝食の方によく集中する。
というのも、朝食は母と2人で食べるのがほとんどだから。
我が家では旦那、お兄ちゃん、おばーちゃんの順で仕事や学校に家を出ていくものだから、朝食もそれに合わせて時間がスライド制になっている。まず、旦那とお兄ちゃんが食べ、次におばーちゃんとおじーちゃんが食べ、最後に私と昇平が、という順番になっている。
そうすると、昇平は、ほとんど立ち歩くこともなく、15分くらい、食事に集中する。
食べる内容には相変わらずむらがあるし、食べたくないものは、何を言ったって、頑として食べないのだが、それでもみそ汁に入った野菜などをすすめると、試しに少し口にしたりする。
ところが、夕食になると、帰宅の遅い旦那を除く5人で食べることが多いものだから、どうしても気が散りやすくなる。
好きなおかずがあるうちはよいのだが、それを食べてしまうと、「ごちそーさま」と早々と席を離れてしまうし、そうでなくても、うろうろと立ち歩きが始まってしまう。食べる内容も、朝よりも積極性に欠ける。
朝食だけを比べても、旦那が休みで家にいるときに3人で食べると、とたんに昇平の集中度が落ちるのが分かる。朝っぱらから、「ちゃんと食べないとお腹すくよ!」「もうごちそうさま? 片づけちゃうよ!」「ほら、ちゃんと席についてね!」を連発しなくてはならなくなる。
要するに、食事時に他の人がたくさんいると、とたんに気が散ってしまって、食事に集中できなくなるのだ。
ああ、ADHD・・・・・・!!
保育園の給食は、クラスの子どもたち全員が幾つかのグループに分かれて、いっせいに食べている。教室の中には、絵本もあれば、おもちゃもある。(もちろん、片づいてはいるが、すぐそばにあって目に入る。)
その状況で昇平に食事に集中しろ、と言うのは、困難というものなのかもしれない。
まき子先生は、先日放映された「にんげんゆうゆう」のビデオを見ている。
その中で、小学生の男の子が、落ち着いて給食を食べられるよう、廊下の机の下にもぐって段ボールでふさいでもらい、その中で食事をしているシーンがあった。
保育園でそれをやったら、他の子どもたちも昇平自身も中で遊びたがってしまって、食事どころではなくなるので、そのアイディアをそのまま使うわけにはいかない。(だから、まき子先生も実践してみるわけには行かないのだ。)
そこで、お気に入りの先生とカーテンに仕切られた別室に行って2人で食事をしていた自閉児の実例(○○○○の○さん、ヒントをありがとう〜!! 笑)を、参考に連絡帳に書いてみた。こちらなら、実現可能かもしれない。
リタリンは行動を落ち着かせる薬だけれど、それを飲んでいても、常に観察と考察と工夫は必要になる。
リタリンは、単なるスタートラインなのだな、と改めて感じている。
[00/05/11(木) 07:28]