昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
お兄ちゃん、昇平の障害を知る
◎5月14日の記録
リタリン 1回目 8:45 2回目 14:00
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先日、お兄ちゃんが昇平の障害名を知った。
私たちがADHDやLDに関するビデオを真剣に見たり、ADHDに関する本を部屋の中に何冊も置いたりしていたので、ADHDという名前の障害があることは知っていたのだが、1週間ほど前、「ADHDってどういうのなの?」と聞かれたので、「昇平みたいな子を言うんだよ」と答えたら、「え、じゃあ、昇平はADHDなの!」と気がついたのだ。(気づいて当然か・・・笑)
「うちに障害児が生まれてしまった!」とショックを受けたようなので、あわてて「障害と言っても、そんなにひどいものじゃないんだよ。大人になっていくにしたがって良くなって、普通と変わらないくらいになって行くし、ただ、ちょっと普通よりチョロ助だって言う、そういうものなんだよ」と教えた。
「昇平がよく喋れないのも、そのADHDのせいなの?」と聞くので、「そうだよ」と答えた。
今までお兄ちゃんも、昇平が普通の同じ歳の子たちとちょっと違う、とは感じ続けていたので、それが障害のせいなのだというのは、すごく納得できたらしい。
翌日、2人で台所にいて、昇平が隣の部屋で騒いでいたら、「AD・・・なんとかのせいなんだから、しょうがないよ」みたいなことを言っていた。
何でもかんでも「ADHDのせい」にして、それを昇平に面と向かって言われるのも困るので、「まぁ、そうだけどね」くらいに、消極的に相づちを打っておいたが。
そうしたら、今朝、2人で朝食を食べていた時に、お兄ちゃんが「昇平は障害児なんだもん、最高だよね」なんて言う。
皮肉でも何でもない、すごく素直な口調なので、「え? どういう意味?」と尋ねたら、「だって、みんなに、うちには障害児の弟がいるって自慢できるもん」と答えた。(^_^;)
一種のジョークで、本当に自分から自慢するようなことはないとは思うが、昇平がADHDという障害児であることを、ものすごく素直に受け止めてしまったことを感じて、なんだかすごく嬉しかった。
実際、ADHDと分かっても今までの昇平と何も変わっていないことは、子どもの方が素直に感じているのだと思う。
障害があってもなくても、昇平は昇平。
私たちは、障害児ではなく「昇平」と付き合っているのだ・・・とい私も主人も常々思ってきたけれど、それをわざわざ言葉にして言わなくても、お兄ちゃんはちゃんとそれを感じ取っているようだった。
詳しいADHDの説明は、また後日、少しずつ聞かせてやることにして、とりあえず、今はこんな感じで良いかな、なんて思っている。
[00/05/15(月) 07:21]