昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
本を見てはいけない時間
◎5月21日の記録
リタリン 1回目 9:00 2回目 13:30
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昇平は最近、本当に本を手放さない。
カービィやお気に入りの雑誌などをどこへでも持ち歩き、いつでも眺めている。
遊んでいるときでも、食事やトイレの時にも、外で砂遊びするときでさえ持っていく。
保育園では、生活にメリハリをつけるために教室の本を片づけ、決まった時間にだけ眺められるようにした。そのおかげで、生活にリズムが出来てきて、今何をするときなのか、ということにも意識が向くようになってきたのだという。
家ではそこまでの対策は出来ない。
あの大量の本をどこかに片づけておき、決まったときにだけ出す、なんてことは、とてもとても・・・(^_^;)
そこで、本を見て良い時間ではなく、本を見ては「いけない」時間を作ることにした。
すでに食事時や買い物に出たときなどは本を見ていてはいけないことにしていたが、さらに、トイレや外にも持っていっては行けないことにした。
何かで遊んでいたり、何かを始めようとするときも、本を見るのはやめるように言うことにした。
一度に複数のことをやっても、意識が分散してしまってうまく行かないことが多いから。
本を眺めながら何か別な遊びもしたがる時には、「本を読むのと、遊ぶのと、どっちかにしようね。どっちをする?」と聞いている。
本に未練はたらたらだが、それでもなんとか本を手放せるようになってきた。
それから、人に頼んで何かをしてもらっているとき。
この時にも、頼んで起きながら本など見ているときには「やってあげないよ〜」と言うことにした。
誰かに頼む、ということはコミュニケーションの始まりなのだが、昇平の場合、頼んでしまったらコミュニケーション終了。あとはもうお任せで、自分は本を眺め始め、ひどいときには頼んでいたことさえ忘れることもある。
頼んでくることは、たいてい何か作ってもらうこと。折り紙を折るとか、絵を描いてもらうとか、紙を切り抜いてもらう、とか。
それが仕上がるまでの間は、昇平が本を眺めたら、作る手を止めることにしたのだ。
そうやって、こちらの手元に集中させてみたら、この態度が普通の子どもの反応だったことに気がついた。
そう、普通なら、何か頼んだら、それが完成するまでずっと興味と意識をそちらに集中させているものなのだ。
半ば強制的にでも、こういう態度を取らせることは必要かもしれない、と考えている。
本を見てはいけない時間を作ることで、どんな効果が現れるか?
反応や変化をよく観察していこうと思っている。
[00/05/22(月) 05:51]