昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

公園へ

◎6月4日の記録

 リタリン  1回目 9:00  2回目 14:00頃

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■「カービィからの卒業」追記。

「星のカービィ」のマンガを高いところにまとめておくようになったら、昇平がカービィから卒業した、と昨日書いたのだが、今でもまだ、カービィが必要になる場面が残っていた。
車に乗って、保育園以外の場所にお出かけするとき。

午前中は近くのスーパーまで買い物に、午後はお兄ちゃんたちと隣町の公園に遊びに行ったのだが、そのどちらにも「カービィ」の本を持っていく、と言ってきかなかった。
車中の退屈しのぎにしたいのかと思って、「別の本にしたら?」といってみたが、カービィでなければダメなのだと言い張る。結局、カービィを1冊だしてやったら、目的地に着くまでそれを読んで、おとなしくしていた。ついてしまえば、車の中に本を残していくことにはほとんど抵抗しない。
車に乗ってどこへ行くのかよく分からない、漠然とした不安を、「カービィ」の本を眺めることで落ち着かせているのかなぁ、それとも、車中ではカービィ、というワンセットが出来上がっているのかなぁ、と思って眺めてしまった。
まぁ、その程度の時間なら、別に実害もないし、かまわないと思っているけれど。

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午後から出かけた公園は、天気は上々。暑いくらいの日射しだったが、風がひんやりしていて、とても気持ちよかった。
そこは、前に保育園の遠足で、電車に乗って出かけるはずだった場所。
また電車に乗っていきたい、と昇平が言い出すのではないか、とちょっと心配したが、前回、遠足のあとで隣町まで電車に乗ってきたことで満足したらしく、今回は何も言わずに車に乗ってきた。

一緒に行ったのは、お兄ちゃんの同級生の男の子と、小学6年生のいとこの男の子、それにお兄ちゃん。
そこに昇平と私で、総勢5名だった。
大きい子たちはもう、3人で自由に遊び回っているし、私は昇平のペースに合わせて、じっくり遊ぶことが出来た。
そして、気がついたこと。
昇平は高いところなどに気をつけるようになっていた。

冬になる前にここに遊びに来たときには、高いところでもへっちゃらで、網のトンネルなど、ずいぶん高いところにあるものまで平気でよじ登っていたのだが、今回はそこには手を触れようともしなかった。一度、ちょっと促してみたし、お兄ちゃんたちがそこを通っているのも見ているのだが、絶対に入ろうとはしなかった。
丸木橋の下が、小さな崖のようになっている場所も、通ろうとはしなかった。落ちたら危ない、とちゃんと見て分かったのだ。

よく、自閉などの障害がある子どもは高いところが好きだ、と言われる。
昇平も、むやみに高いところに上がることはなかったけれど、梯子やジャングルジムなどを登るのが大好きだった。だから、今でも、年齢のわりにはその面の運動機能は発達している。
それは、自閉だから高いところが好きなのではなく、「高いところは(落ちるかもしれないから)危険だ」という当然の見通しが、彼らには立てられないから、その結果として、怖がることもなく高いところまで上がっていってしまう、ということなのだ。
今、昇平は高いところを怖がるようになってきたが、それだけ周囲の状況が自分で判断できるようになってきた、ということなのだと思って見ている。

ちなみに、公園そのものは、とても楽しかった。
子どもたちも大満足して、3時頃には引き上げてきたが、疲れすぎることもなく、暑すぎることもなく、とても気持ちの良い外遊びだった。(^^)

[00/06/05(月) 05:57]

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