昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「へこみ」モード
◎6月15日の記録
リタリン 1回目 8:00 2回目 12:00頃
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この日記では、昇平が良く変わっていることばかり取り上げてあることが多い。
もちろん、薬を飲み始め、保育園に通うようになってから、びっくりするくらい成長してきているので、決して嘘を書いているわけではないが、時々はうまく行かないことや失敗してしまうことだってある。
今もそうだ。
ここ数日、昇平は何故か多動がひどい。
薬が効いている間はまだ良いのだが、薬の切れる夕方頃から、まるで昔のように多動がひどくなっている。
こだわりが強くなり、遊びが次々と移り変わり、こちらの言うことをあまり聞き入れなくなり、部屋中を多いに散らかしてくれる。
もちろん、それがADHDの症状そのものなのだから、別に驚くことでもないのだろうが、これまでの1〜2ヶ月、そのあたりがずいぶん良く変わってきて、薬が切れても態度が落ち着いていることが多かったものだから、急にどうしてこうなってしまったのだろう、と不思議に思ってしまうのだ。
一度楽になった昇平を相手にしていたからか、多動に振り回されて、夜になると、こちらがどっと疲れてしまう。
梅雨に入って、外遊びが充分に出来ないために、エネルギーが有り余っているのかなぁ・・・?
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夜も、なかなか寝ようとしない。眠くなってこないのか、いつまでも遊ぼうとする。
今夜も10時近くまで起きていて、なんとか部屋を暗くして寝かしつけたのだが、気がつくと、昇平がいない。灯りのついた隣の部屋に抜け出して、クッキーなど食べていた。歯磨きもすんだ後だというのに。
歯磨きのやり直し。
そして、再度就寝。しゃべらない、遊ばない、ちゃんと寝ようね。お約束だよ・・・。
ところが、またまた起きだしておもちゃで遊び始める。時間は10時20分。
母は怒り爆発。部屋の灯りを完全に消し、小さい電気をつけてくれ、ちゃんと寝るから、と言う昇平に「お約束守らなかったんだから、もう聞かない! このまま寝なさい!」
・・・それでも、昇平自身ではなく、昇平のしている「行為」のほうを怒れたのは、我ながら偉かったかもしれない。(^_^;)
結局、電気を完全に消すか、母が一緒に寝なくなるかのどちらかを選ばせ、電気を完全に消す方で何とか寝付いた。10時30分だった。
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最近、おもらしの回数もとても多い。
トイレに行きたがらないのだ。
これに関しては、私が悪かったのだ。
本を読む時と場面を決めさせようと思って、トイレの中には本を持っていってはいけない、と厳しく対処してしまったのだ。
結果、昇平はトイレに行きたがらなくなり、保育園では逆に本やビデオを持ったままトイレに入るようになってしまったらしい。
トイレでの本を止めさせようと思って、逆に本にこだわらせてしまったのだ。
『学習障害児(LD)とその周辺の子どもたち』の本の「こだわり」の項目にも、こう書いてある。
「こだわり行動は、自分の情緒の安定を図ろうとする行動です。静止すると情緒不安に陥ることが多いので、個性や特性として受容します。こだわりを一挙に除去しようとするのではなく、こだわりが存在しても適応的な行動がとれるように援助することを考えることが大切です。・・・」
そう。私はまさしく大失敗の対処をしてしまったわけだ。
仕方がないので、まず、トイレで本を読むことを容認することから始めた。
最近は諦めて本を持っていこうとしなくなっていたので(そのかわり、トイレに行きたがらなくなっていた)、「本を持っていって良いから、トイレに行っておいで」と言うことにした。
すると、少し抵抗はするものの、ちゃんとトイレに行くようになってきた。
ウンチが出たいときにも、けっこう長い時間、便座に座るようになった。
ところが、最近彼は便秘で、いくらがんばってもウンチが出ない。
これはどうしようもない、と浣腸を使ったのだが・・・トイレでウンチが出来た! と喜ぶ結果にはなったのだが・・・浣腸というのは、決して気持ちの良いものではないので、もしかしたらこれでまたトイレが嫌いになってしまったかなぁ、と心配になっている。
は〜・・・・・・問題は尽きないなぁ。
ちょっとばかり、へこみモード。(-_-;
*「へこみモード」=「落ち込み」に似た状態で、
ちょっと気分がめげていることを「へこむ」と言う。
ことばと発達掲示板の名物用語。(?)
[00/06/16(金) 05:46]