昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

「ごほうびシール大作戦」の成果

◎7月16日の記録

 リタリン  1回目 9:20  2回目 13:30頃

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昇平がトイレでおしっこをできるように、と、おしっこが成功する度にシールを一枚ずつ表に貼ることにしたのは、以前書いたとおり。(7月4日付の「ごほうびシール大作戦」参照)
それがとうとう、目標の50枚までたまったのだ!

50枚たまったら、ごほうびは、好きなガチャガチャ1個か100円ショップのおもちゃをひとつ。
でも、昇平は2日ほど前から「ビンゴのカードが欲しい」と決めていたようだ。
今朝になって、表があとシール5枚でいっぱいになるのを見たら、がぜんやる気になったらしく、母に促されると、すぐにトイレへ行き、さらに、その後は、何も言われないうちからトイレに行っておしっこを済ませたり、果ては、その5分後にまたトイレへ行って「おしっこ、また出たよ」とニコニコと自己申告したり。(^_^;)
「そんなにすぐではおしっこも少ししか出ないから、かわりに部屋のお片づけをしてちょうだい。そうしたら、シールを2枚上げるから」といって、部屋の片づけをやらせた。
母の指示を聞きながらだが、なんとか部屋のおもちゃや本を片づけることが出来て、見事、表はシールでいっぱいに。その後、買い物に出かけたのだが、昇平は小躍りしながら「ビンゴのカード、ビンゴのカード」と歌うように繰り返していた。
そして、スーパーに着くと、踊るような足どりのまま、2階のおもちゃ売場へ。しっかりと目的のビンゴカードをゲットしたのだった。
ちなみに、行ってみたら、カードの価格は予定の倍の200円だったのだが、今回は初めてなので、大目に見て買ってあげることにした。
家に着くまで、ビンゴのカードの入った袋は手放さなかった昇平だった。(笑)

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さて、肝心なのは、ごほうびシール大作戦の効果のほど。(^^)
結果として、効果は「あり」だった。

いくらトイレに行くよう促しても、どんなにそわそわもじもじしていても、絶対に「ちがう! おしっこじゃない!」と言い張って、結局おもらしをしていた昇平なのだが、「シールをためるんだもんね?」「おしっこしてシールをもらおうね」というと、反発することなくすんなりとトイレに行くようになった。
もちろん、たまには「行かない!」 と頑張ることもあるのだが、そういうときにはこちらも強くは言わないようにした。あくまでも、自分の意志でトイレに行けるようになって欲しかったから。
家でそれが出来たのは、最終日の今日をふくめて2回程度だったが、保育園では最近、「おしっこ出る」と言いながら、自分でトイレに行くようになってきたのだという。
夕方に洗濯するパンツやズボンの枚数も前より少なくなった。

おまけに、もう一つの目的、おもちゃのおねだり防止の方も、かなり効果が上がっている。
スーパーに行くとは、「ガチャガチャ買う」「おもちゃ買う」とおねだりされて困っていたのだが、「シールがたまったら買おうね」と言っていたら、最近は自分から「シールが〜、50個たまったら〜、おもちゃを買うの〜」と言うようになってきた。
結局はビンゴカードに変わったわけだが、さっそく2枚目の表を作ったら、今度は50枚ためて100円おもちゃを買ってもらうのだと言っていた。

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そして、もうひとり。
同じ表を作ってもらったお兄ちゃんにも、効果は出ていた。(^^)

遊びに来た友達に見られては恥ずかしいのか、昇平の表の裏側に貼って人目に付かないようにしてあるのだが、彼の目標は、玄関の靴を揃えることと学校の制服を掛けること。そして、それだけでは昇平のシールのたまり方と差が出てしまうので、夜、自主学習(「チャレンジ」)を1単元やるごとに、シールを一枚使いすることにしていた。
お兄ちゃんの方は、本当に、何も言われないうちから靴を揃えるようになり、制服も時々忘れて母に声をかけられることはあるが、言われるときちんと始末するようになった。
最近ちょっとだらけてきていた自主学習の習慣もまた復活してきたし。と、お兄ちゃんに関しては、本当に良いことだらけ。ついでに、おじーちゃんにも「玄関の靴を揃えるようになって偉い」と誉められたらしい。
玄関は綺麗になるし、部屋は片づくし、口うるさく「勉強は?」と言う必用もなくなったし、で、母にとってもありがたい成果となった。

お兄ちゃんはあと3枚で目標の50枚までたまる。明日には達成できるだろう。
そうしたら、お兄ちゃんのごほうびは現金100円。
100円もらうのも結構大変なのだと感じたらしい。
先日も、友達が遊びに来て、おやつを買いに行くときに、「僕はお金持っていないよ(だから、僕は買わないよ)」と言いながら一緒に出かけていたから。
今までなら、「いいよいいよ、僕が貯金箱にお金を持っているから」なぁんて言いながら、気前よく友達にまでおやつをおごっていたものだけれど。(^_^;)
気前よいことは良いことのように見えるけれど、実際には、そのお金を稼ぐのに父が一生懸命働いているわけで、その価値を知らずに景気良く使うのはちょっとな、と思っていたので、これも良い効果が出てきたと思っている。

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ADHDの子にも、普通の子にも、効果の出る「ごほうびシール作戦」。
良いことをしてシールをためるとごほうびがもらえる、というルールを理解している必用はあるのですが、ごほうびの内容を工夫したり、シールの枚数を増減したりして、お宅でも試してみてはどうでしょう?
小さな子どもがいる家庭に、ちょっとおすすめしてみたい気分です。(笑)

[00/07/17(月) 06:06]

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