昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

頭に来る虫

◎8月6日の記録 

 リタリン  1回目 7:15   2回目 1:15
 
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兄の小学校でPTA主催のゲーム大会があった。私も役員なので、昇平を連れて参加したが、初めての試みと言うこともあって、段取りが悪くて時間がかかり、炎天下も加わって、すっかり疲れてしまった。

昇平は、薬が効いている間は、しかにもおとなしく待っていられた。
校庭は広いし、遊具もいろいろあるので、そこで遊んだり、休憩コーナーに戻ってきてスポーツドリンクを飲んだりお絵かきをしたり。
もっともっと落ち着きがなくて大変な状態になるのを想像していたので、一安心だった。

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昇平を抱っこしたとき、頭がとても汗くさかった。3日くらいシャンプーしていなかったし、猛烈に暑い日が続いていたから、汗もかいていたのだ。
思わず「昇平くんの頭、くさ〜い! このままだと頭に虫がくるからシャンプーしようね」と言うと、「虫、来る?」と真剣な顔をし、学校の水道を指さして「シャンプーする!」と言った。
あっ、ちゃんといわれた意味が分かったんだ、と思いながら、「夜、お風呂でシャンプーの石鹸とお湯を使ってシャンプーしようね」と言いきかせた。

夜になって、お風呂でシャンプーをしようとすると、いつもなら嫌がって逃げ腰になるのに、今日はちゃんと椅子に座って、自分からシャンプーしてもらう体制になった。
シャンプーしている間もご機嫌だったし、きれいに洗ってしっかり流した後、頭の匂いをくんくんかいでやって「あっ、いい匂いだ。虫も、『こんなきれいな頭はキライだ。逃げろ〜!』って言って、逃げていったよ」と教えると、それが面白かったらしくて大笑い。その後も、なんども虫の逃げる場面を言わされた。
本当に、シラミがシャンプーした頭を嫌って逃げていく場面を想像していたのが分かった。

最近、昇平の想像力が伸びてきているのを、随所で感じている。
言葉だけで語られた情景を、頭の中で場面として再構成しているのだ。
この想像力が、これからどんなふうに発展していくのかは、まだ分からないが、きっと何かの基礎になっていく力なのだろう、と思いながら眺めている。

[00/08/07(月) 05:58]

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