昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
照れる
◎8月26日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:00頃
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ほんとうは、日曜日は連載中の小説をアップして、てくてく日記はお休みにする日なのだけれど、ちょっと記録しておきたいことがあるので、少しだけ書くことにする。
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連絡帳に今日が誕生日なのだと書いたおかげで、昇平は、給食時にクラスのみんなから歌を歌ってもらい、「おめでとう!」と言ってもらえたらしい。
すると、昇平は顔を両手でおおい、床に伏せてしまって、ものすごく照れたのだそうだ。
「あんなふうに照れた昇ちゃんを見たのは初めてでした〜」と、お迎えの時に出ていたみお先生が、ビックリしたように、嬉しそうに、話してくれた。
以前から、家庭ではたまに「照れ」に近い表情を見せてくれることがあったが、そこまではっきりした反応ではなかった。皆に祝ってもらって「嬉しいけど、照れくさい」なんて反応ができたというのは、とてもすごいことだと思う。
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兄と母と一緒に朝食を食べていたとき、昇平は、兄がみそ汁の実を口に運ぶ様子を、じっと眺めていた。
今までは目の前で誰がどんなに美味しそうに食べていても、自分の食事だけにしか関心がなかったのに。
やっぱり、周囲に目がいくようになってきているのだ。
その周囲への関心が、心の発達を促し、「照れる」というような社会的な感情を生み出したのだろう、と思う。
みんなに祝ってもらうのも、誉めてもらうのも、ケンカするのも、仲直りするのも、けっして一人きりでは体験できないことばかり。
保育園で、昇平はこれからもいろいろなことを体験して、もっともっと発達していくのだろう。
[00/08/27(日) 06:59]