昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

独り言

◎8月27日の記録 

 リタリン  1回目 9:00  2回目 14:00
 
   ☆★☆★☆

昇平はよく独り言を言う。
のべつまくなし喋っていることもある。
何も話せなくて、「いつか、うるさいくらい喋る日が来るんだろうか」と考えていた時代から見れば、夢のような状態だと言える。
だが、ひっきりなしにゲームや漫画の中のセリフを(そっくりそのままではないにしても)言い続けているのを見ると、ふと、不安になったりもする。
そんなときの彼は、すっかり自分の楽しい世界に入り込んでいて、周囲のことがまるで目に入らなくなってしまっているから。

子どもはよく、何かになりきって、その世界の登場人物のつもりになることがある。
楽しい遊びを思い出して、ひとりでそれをリピートすることもある。
ただ、昇平の場合、それがとても頻繁なのだ。

夜、お風呂に入ったときにも、買ったばかりのゲームを思い出して、「えいっ」「そりゃ」「○○○○!(ゲームの決め技)」などと言い続けていた。
まあ、こうなるのが心配なら、誕生祝いにゲームなど買ってやるな、と言われそうだが・・・(^_^A
いっこうに自分の体を洗おうとしないので、「昇平く〜ん、今はゲームは関係ないよ〜。体を洗うんだよ〜」と声をかけたら、興ざめしたような表情になって、もそもそと体を洗い始めた。
ゲームを思い出して独り言を言っていたときの昇平は、それは楽しそうで幸せそうだった。
そんな空想の世界を邪魔してしまって、悪かったかな、とも思う。
でも、現実にも目も向けて欲しいから、場面によって切り替える訓練が必用なのかな、とも思うし・・・。

私自身は、空想がとても好きな子どもだった。(今だって、大好きだ)
だから、昇平の気持ちは、よく分かる気がする。
彼はまだ、一日のかなりの時間を、自分の夢の世界ですごしているんだろう。
あ、でも、子どもは10歳までは夢の中にいる、ってのも、どこかで読んだような気もするし・・・

喋れるようになったらなったで、それなりの悩みや問題がまた出てくるものだなぁ、と思っている。(^_^;)

[00/08/28(月) 05:39]

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