昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
ステップ・バイ・ステップ
◎9月8日の記録
リタリン 1回目 8:15 2回目 12:30頃
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「今日はガードの練習にはあまり参加しませんでしたけど、午前中、みんなで久しぶりに川までお散歩に行って、とても楽しそうにしていましたよ」
夕方、お迎えに言ったとき、みお先生がそう報告してくれた。
すると、昇平が一生懸命、「川で〜」「いし、いし」と話そうとする。
みお先生が「そうだね〜、石を拾って、川に投げたんだもんね〜」と代わりに言ってくれると、すぐに言うのをやめてしまったが。これはちょっぴり残念。時間がかかってもいいから、本人の言葉で効きたかったんだけどナ・・・。(^_^;)
でも、とにかく、川で石を拾ったり、土手の草のところで草滑りをしたりと、とても楽しいひとときを過ごしたらしい。帰り道、草滑りの時の様子を、彼独特の言い回しで、とても嬉しそうに報告してくれた。
ガードにはあまり参加できなくても、久しぶりの川原遊びを満喫できたのなら、それで充分かな、と思いながら聞いていた。
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そして、夜。
お風呂から上がって、ふとんの上でゴロゴロしていた昇平が、おもちゃ箱の中から紙製の銃を取りだした。
幼児雑誌に付いていた付録だ。
それを顔に押しあてるようにしているので、何をしているのかな〜、と思ったら、「はなとへそ」「はなとへそ」とつぶやいている。それで気がついた。「鼻とへそ」。ガードの練習の時の、旗の構え方だ。
紙製の銃身を旗の棒に見立てて、鼻にぴったりと押しつけ、下の端がへその高さに来るように持ちながら、ふとんの上を歩き始めた。
「ターンターン、タンタンターン。ターンターン、タンタンターン」とガードの曲を口ずさみながら。
そして、曲調を変えて、今度はしゃがむような格好で旗を前に倒す演技。
それから、私の方を見て「おかあさん、つづき歌って!」
「そんな、無理言わないでよ〜。お母さんは、あんたたちがどんな曲でガードの練習しているか知らないんだからぁ〜。」(^o^A
そう言ったら、一応納得したのか、また自分で曲を口ずさみながら旗を構えて歩く練習を続けていた。
6年前、同じ保育園児だったお兄ちゃんが、やっぱり、家で発表会の演技の練習をして見せてくれたことがある。
言葉も行動も、実年齢よりずっと大人な子だったので、今思い出してみると、昇平とは雲泥の差に感じられる。(でも、それが個性だから、別にかまわないとは思っているが)
あの時のお兄ちゃんのように、昇平も演技の練習を家で披露してくれるくらいに成長したんだな〜、それだけガードの練習にも自信がついてきたんだな〜、と思うと、とてもとても、嬉しかった。
ステップ・バイ・ステップ。
一歩一歩、昇平は前進している。
[00/09/09(土) 05:44]